いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

短髪とヌートリア

心機一転、久しぶりに短髪にした。

 

年休消化中の今なら、たとえ失敗したとしてもリカバリが効くと思ったのだ。しかし案外短いのも馴染んだので、自分としては気に入っている。

 

美容院から帰ると、着替えて日課のランニングをした。お決まりとなった緑地公園を一周するコース。走っていて心地が良いし、日々小さな変化があるので飽きることがない。

 

園内に何個かある大池のうちのひとつの側を走っていると、少し離れたところに丸い波紋が広がった。止まってフェンス越しに見てみると、1匹のヌートリアが気持ちよさそうに泳いでおり、水面付近でぐるりと回転して遊んでいた。

 

以前、彼らは別の大池でよく見かけていた。ここ最近見ないなと思っていたら活動する池を移していたらしい。突然の再会に思わず頬が緩んだ。

 

しばし、ぼーと観察していると、ふいに彼はどぷんっと潜水し、そのままどこかへ行ってしまった。仕方がないので、私も再び走りはじめる。

 

前までは走るたびに前髪が弾み、目に刺さることもあったが、短髪にした今はそもそも刺さるに長さが足りない。それが走っていて気持ちよかった。

 

また髪が短いと輪郭を隠せないので、痩せたいという気持ちも高まる。良いカンフル剤になりそうだ。