柴田元幸監修の文芸誌MONKEYの最新刊を読了。
気になるテーマの時には購読している文芸誌だ。今回は英語の勉強も兼ねられるようなテーマだったので、予約注文をしていた。表紙も実に可愛らしい。
翻訳文を推敲、修正していく過程や、翻訳者によっての訳し方の違い、翻訳者だからこそ気づく有名作家の特徴的な単語使い等、どれも興味深く読めた。
また柴田元幸が訳したいけど未だ訳せていない作品達のリストや、まだ刊行前であるポール・オースターの長篇『4321』の一部が読めたりと、柴田ファンの私からすれば堪らない内容が詰まっていた。
文芸誌や雑誌というのはあまり買わないタチなのだが、たまに読むと、書籍とは違う読み方ができ、新鮮さを味わえている。またこういうものこそ、紙媒体の方が読みやすいので、今後もこのフォーマットでしぶとく生き残っていくのではないだろうか。
ビジネス的な採算は知らず無責任な意見ではあるが、希望としてはそうなって欲しいと願っている。