いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

退職への道⑦

今日は出社して最後の挨拶回りをしてきた。

 

特にお世話になったメンバーには事前に連絡をしておいたので、直接ご挨拶をすることができた。

 

また、その他にも出社していた顔なじみのメンバーとは挨拶を交わした。誰もが暖かい言葉をかけてくださり、こちらからも心からの感謝を伝えた。

 

職場の上司たちとは、やはり少し気まずかった。こちらも申し訳ない気持ちがあるし、あちらも沢山言いたいことはあるのだろうが、表面的には取り繕って笑顔で接しなければならない。それが取ってつけたような会話の応酬となり、どうしても居心地は悪くなった。

 

とはいえ、気のおけない同僚との会話は楽しかったし、初めて訪れた新オフィスの洗練さには少し圧倒された。改めて大きな会社であった。船を降りるときにこそ、その巨大さを実感できるのかもしれない。

 

誓約書にサインし、社員証と社員徽章を返却した。保険証だけはギリギリまで持たせてもらい、4月1日以降に郵送で返却することにさせてもらった。

 

会社を通して実施する退社手続きに関してはこれで完了の見込みだ。あとは企業型確定拠出年金iDeCoに移管したり、持株や財形を精算し、年金関連の一時金や退職金が振り込まれるのを確認するくらいだろう。

 

夜は、もっともお世話になり、結婚式にもご出席をいただいた元上司の方に誘っていただき、飲みに連れて行ってもらった。

 

そして、実は今もひとりの先輩に連れられ2軒目で飲んでいる最中である。終電はもうない。はたして。