いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

のんぼり

パパは“のんぼり”テレビみてるでしょ!

 

ママを庇うために娘が語気を荒げた。もはや理由さえ覚えていないが、おそらくは、何かをパパではなくママに頼んで、と返答したときだったと思う。

 

娘はなにかとママの側に立ってものを言う。というか、必要のないときでもママを慮って、というか露骨に忖度をして、パパに対して息巻いて指導をしてくるのだった。ママの表情をちらちらと盗み見しながら。

 

それはそれで面白いからいいのだが、今日は冒頭に書いたとおり可愛い言い間違えをしたもんだから、内容どうこうは吹き飛んでしまった。“のんびり”と言いたかったのだろうが、“のんぼり”だなんて。言い間違いというよりは、曖昧に覚えたまま使ってみたようだ。

 

私と妻は思わず笑ってしまい、その時点で会話はうやむやになった。娘だけはまだ真剣な表情で、私を説き伏せようと鼻の穴を膨らませていたが、“のんぼり”のせいでそれどころじゃなかった。

 

“のんぼり”っていうと、“のんびり”よりもさらにダラけてそうでいいかもしれない。なんだか鼻の下がだらしなく伸びて、よりアホヅラをしていそうだ。

 

そういう意味では、久しぶりに業務を定時で切り上げた今日の私は“のんぼり”顔でテレビを見ていたかも。