いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

考える葦

仕事を定時で上がると、家族で図書館に行った。

 

私は予約していたビジネス書を3冊借り、妻も子どもたちの絵本を見繕って5冊ほど借りていた。

 

誰でも参加できる塗り絵イベントもやっていて、娘と息子が指定のイラストに頑張って色を塗っていた。図書館をあとにする際、スタッフさんに手渡す。すぐに展示コーナーにふたりの作品を飾ってくれていた。

 

帰り道に惣菜屋に寄り、そこで夕食を買った。清々しい春の夕暮れ。華の金曜日。気がつけば、入社してから早くも1ヶ月が経とうとしている。

 

入社した直後は終わらないと嘆いていた必須のEラーニングも全て終わってしまった。アサイン予定のプロジェクトは、社内手続きが難航しているようでまだ実務に入ることができない。このまま案件自体が飛ぶこともあり得るので、いまいちギアも入れられない。

 

慌てなくても来月の今頃には間違いなくヒーヒー言っているんだから、今のうちにのんびり基礎固めをすればいいのだけど、一緒に入社した隣チームの同期は既に忙しそうにしているので、少しばかり意識してしまう。欲をいえば、いくらか手応えを覚えた後に、ゴールデンウィークを迎えられたらよかったのだけど。

 

人間というのは贅沢な生き物だ。忙しいと暇が欲しいと嘆くくせに、あまりに暇だとそれはそれで不安を覚えてしまう。やろうがやるまいがさして給料は変わらないのに。そう考えると、お金のためだけに仕事をしているのではないことに、気づかされるのであった。

 

とはいえ週末は頭を切り替え、家族とのことに考えを巡らせねばならない。今週末なにをするか。そして来週からのゴールデンウィークをどのように過ごすか。

 

生きているだけで考えることが多いなあ。

 

そのことを『幸せなこと』だと思わなければいけないのは、なんとなくは、わかっているのだけれど。