いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

両手に石

仕事終わりに息子を公園に連れていった。

 

ほんとは娘も一緒に行くつもりだったが、今朝、幼稚園に行く際にワガママをかましたので、無しにした。

 

夕方で曇天模様だったので人も少なく、遊具ではほぼ占領して遊ぶことができた。大好きな滑り台は何度もすべり、ブランコで揺らすと声を出して笑っていた。

 

園内の移動中、彼は両手にそれぞれずっと小石を握りしめていた。息子はなぜか前から石が大好きなのだ。地面に石があると必ずと言ってよいほど拾い上げ、気に入るといつまでもただ握りしめている。

 

遊具に乗る際にも離さなかった。跨って前後に揺れるライドタイプの遊具にも、握る石を優先し手放しで乗るもんだから、落ちないよう手を添えてあげなければならなかった。

 

また、彼は小石だけでなく、石全般に興味を持つ。園内を散策している際にも、石畳の地面や石造りの塀にも声を上げて反応し、掘り起こして掴もうと躍起になっていた。

 

将来は石博士にでもなったら面白いかも。握った小石を人に向かって投げたりでもしない限りは、興味を惹かれるがままに、好きにさせてあげようと思う。