いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

同じ部屋に家族が集合

そんな当たり前のことが約10日ぶりに実現した。

 

そんな今日もなにか特別なことをして過ごしたわけではない。なんせ私と妻はまだ全快していないので、半分ほどはリビングに敷いた布団に横になっていた。

 

それでも家族みんなが一部屋に集まるのは、やはり心の収まりがよかった。外出時に「スマホ」と「財布」と「家の鍵」がしっかりとポケットに入っていることを確認できたときのような安心感だ。

 

久しぶりのリビング。娘は大きなテレビで今朝放送されたプリキュアの録画を観て、そのあとは長らくできていなかったゲームをして遊んでいた。

 

息子も久々のお姉ちゃんにべったり甘えていた。一緒にパズルをしたり、滑り台で遊んだり。隙あらば体を擦り寄せ、おずおずと近寄ってはまっすぐな抱擁を求めていた。

 

夕食前と食後には、プリキュアのダンス集動画を流しながらふたりでずっと踊っていた。さすがの娘は歌もダンスも覚えていたが、10日で確実に体力は落ちているようで、いつもよりも早く息切れが訪れていた。

 

それでもそうやって少しずつでも体力を戻していくしかないのだ。明日からも毎日ダンスの時間を設けて、幼稚園に復帰するまでの間に元に戻してもらおう。

 

きっと私たち大人も体力は落ちてしまっているだろう。完治したら我々も運動せねばなるまい。マイナスからゼロに戻す作業だと思うと、なんだかやるせなく感じてしまう。それでも、家族で揃って前に進めるのなら、きっと頑張れるに違いない。またはじめよう。