いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

ひと区切りの新幹線

東京でのクライアントとの定例会が無事終わった。

 

今回も議論は盛り上がり、精魂込めて作った資料も十二分に活用され、感謝もされた。また徐々にクライアント側の各メンバーの性格も掴めてきて、取り組まれている事業に対する親しみも深まってきた。

 

今回の定例会は、プロジェクトマネージャーを務める上司への尊敬の念が深まる回であった。資料の内容にひっかけてクライアント側から次々飛び出してくる発言に対し、どれも即座に、的確に回答を返しつつ、また発散しすぎそうになる議論にはすぐさま方向性を示し、その場をあるべき所へと巧みに収斂させていた。

 

思いつきのような発言に対しても守備範囲は広く、どんなことにも自身の見解を丁寧に述べ、その知識量とロジカルな説得力には、心底感銘を受けてしまった。

 

駅までの帰り道、その感動を素直に伝えると、まぁ色んな案件を経験して来たからねえ、とあくまで飄々としており、そんな所にもぐっとさせられたのだった。

 

また上司との帰り道には他の話も交わし、我々の所属チームは経営コンサルの中でも上流のみを扱う、いわゆる戦略コンサルに属するという話を受け、またひとつモチベーションが高まった。コンサル業界においても花形とされるこの領域を、私のような未経験の立場で担わせてくれるファームは多くないはずだ。改めて、良い縁に恵まれたなあと嬉しい気持ちになった。

 

ちなみに、東京出張はこれで2回目だが、早くもその楽しみ方を心得てきつつある。上司は複数案件を持っているから移動中も常に会議にでているような状況だが、私は今のプロジェクトのみに専念させてもらっているので、移動中にやることはそんなに多くはない。

 

行きの新幹線はスマホで資料を見ながら説明練習を(頭の中で)するが、帰りは退勤処理もしているので本を読んだり、スマホで映画を観たりして過ごせる。

 

また長距離出張は会社から日当もでるので、昼ごはんや夜の弁当も豪勢にいける。なにより新幹線移動というぽっかりと空いた自分だけの時間が、途切れなく続いていくプロジェクトの中で、区切りをつけるのには最適な時間になってくれているのだった。

 

またひとつ定例会を終えた。明日からは来週の定例会に向けた資料の準備が始まる。そんな束の間の休憩時間。今回も頑張ったな。明日からもまた頑張るぞお。