いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

自転車マスター

久しぶりに自転車の練習で緑地公園に行った。

 

夏の間は暑さから練習を控えていたのだ。娘はもうほとんど乗れるようになっており、あとは坂道やカーブの習得だけが課題であった。

 

久々の自転車だったが、娘はすぐに感を取り戻した。自転車の乗り方は一度覚えたら忘れない、というのはどうやら本当のようだ。広々とした広場に到着する頃には、躊躇なくひとり自転車で走行させることができていた。

 

「さかみち、はしってみる」

 

自分の走りに手応えを感じたのか、娘の方から挑戦することを宣言した。スロープの上から緩やかに下る坂を見つめる。ブレーキを握りながら、足も使ってと、留意点を言い聞かせる。決意した顔で坂を下り始める娘。なにごともなく安定して坂の下に着いた。

 

「おりられた!」

 

娘の満開の笑顔が咲く。もう一回、と勢いをつけて坂を登り、今度は躊躇なくスムーズに坂を降りた。これで坂の上り下り、ブレーキは習得したと言ってよいだろう。

 

自信をさらに深めた娘は、その後は広大な広場を自転車で自由に走行していた。最初は走って後ろからついて回っていた私だったが、途中からは安心して遠くから見守ることができた。人も避けられているし、必要に応じて止まれている。カーブや漕ぎ出しも問題なく安定している。

 

これにて自転車はマスターだ。小学校に入る前に無事覚えられてよかった。小さい頃からキックバイクに乗せておくと、やはり習得が早いなと実感した。息子においてもそのようにしようと思った。

 

ちなみに、そのあとみんなで食べに行ったパスタは本当に美味しかった。そのあと場所を移した公園でも長いこと遊び、健康的で楽しい日曜日を過ごすことができた。そして今から近所のカラオケ屋に行く予定だ。これだから、三連休のなか日は楽しくて仕方ない。