いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

天才ですから!

朝6時過ぎに目が覚めた。

 

昨夜寝る前に悶々と考えていた、週明けまでに作らねばならない資料のことを脳が再び考え始めたのだ。

 

寝る前にWEBや書籍をパラパラと眺め、漠然としたイメージが固まりつつあった。睡眠前に頭に食材をぶち込み、目覚めのフレッシュな頭でそれらを改めてまな板の上に乗せてみると、あれやあれやと調理法が浮かんで、頭の中で料理が完成した。

 

イケる。その感覚を得ると布団から身体を起こし、机に座って端末を開いた。起動の間ノートにイメージを書き殴る。やはりちゃんと体系的に整理できている。

 

端末が上がるとすぐさま資料を開き、さっそく手書きのスケッチを仕上げていった。形が見えてくると、さらに加えるべき要素も色々と浮かんできて、完成したときには当初頭にあった以上のものができていた。

 

昨夜うんうん唸っていたのが嘘のよう。ふたつあったうちのひとつ目の壁を乗り越えた。あとはもうひとつ。そちらが思いつけば、月曜の締め切りまでに間に合わせられる。

 

ただ朝はそこでタイムアップだった。新幹線に乗り東京へと向かわなければならなかったのだ。移動中は酔うのでパソコンは使えない。その間、部下に関連の指示を出し、私は支度をして新大阪へと向かった。

 

新幹線の中が勝負だった。私は落書き帳を開き、ペンを握った。もうひとつの壁も、ここで片をつけるのだ。こちらも寝る前のインプットで、アイデアの萌芽の予感があった。

 

それを手掛かりに、作り上げたい資料のイメージを頭の中で膨らませていく。あ、なんかいけるかも。私はペンを走らせ、イラストに仕上げて行く。できた。この書き方なら複数ある切り口が二次元上でもうまく表現できる!

 

そこまでくるとあとは先の資料と同じである。幹が決まれば、自然と枝葉の方から生えてくる。すらすらと完成させ、あとはこれをパソコンで資料化するだけとなった。

 

ほっと息を吐く。これで週末を悶々と過ごさなくて済む。月曜の朝は早起きして資料化はしなければならないが、これだけの設計図があれば、あとは単純作業に近いだろう。

 

なんだかこうして完成してみると、昨夜悩んでいたのが嘘のようだ。ただきっと、昨晩ひたすら考えたおかげで、この完成があったのだろう。必要な材料が頭にあったからこそ、寝ている間に脳がうまいこと整理してくれたのだ。

 

睡眠というのは偉大だな、と改めて実感したところであった。昨夜は不安を寄せつつあった自分に対する信頼も取り戻せた。よかった。やはり私は天才だった!

 

東京での別件のクライアントミーティングも、勝負回だったが、無事に欲しい成果を得られた。本日のミッションを全てクリアした私は、帰りの新幹線ではプライムビデオを鑑賞した。

 

観たのはスラムダンクのアニメである。気分的にね。