いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

やなことふたつ、いいことひとつ

今日の仕事はタイトル通り。

 

まず朝からやなこと。冷静に捉えれば、全然問題ないことではあるのだけど、自分なりに期待を持ちすぎていたのか、そのぶん軽くショックを受けてしまった。

 

朝から常駐先のクライアントとのミーティング。上のおふたりは今日はとてもハードな一日らしく、リモート越しでもピリピリ感が伝わってきた。それでもそつなく進行をこなす。

 

そしてミーティング中盤、今日一番の議論ポイントが訪れた。数日前に課長さんから連絡を頂き、本日相談したいと言われていた案件。

 

私は先回りし、議論の後に私に対して出されるであろう依頼事項を先回りし、資料を仕上げた上で議論に臨んでいた。さぞかしクライアントは喜び、感謝してくれるだろうと確信していた。

 

しかし私の説明の後、口火を切ったのは依頼主ではなくその上の部長さんで、これまでの依頼の流れも把握していないがゆえに、いきなり資料における細部の指摘をし始めた。課長さんがまずは感謝の弁を述べようとしていたところに割り込んでである。

 

その流れからやっと課長さんにマイクが渡ったが、部長の指摘箇所に重なるような議論が続き、結局は感謝の言葉を貰わず仕舞いで終わってしまった。

 

もちろん、資料にいくつか指摘をもらうのは想定通りで、むしろそれを引き出すために実際の資料を作ってきたわけなので、むしろポジティブな結果だ。ただ、指示を先回りして資料を作ったことで、一回分スピーディーに最終系に持っていけるという私の功績を、さも当たり前のように受け取られたのは、甚だ残念に思えた。

 

それくらいできて当然と思っていたのかもしれないが、それでも感謝の念を伝えてくれたらよいのに、と少しばかりヤキモキとした気持ちになった。

 

そんなわけで、朝から少し気分が澱んでいたのだが、昼にいいことが起こった。昼食の時である。

 

親しくしてくれているクライアントの若手社員が、先に食堂に向かった私のことを追いかけてくれて、わざわざ私の席まできて「一緒に食べてもいいですか」と申し出てくれたのだ。

 

もともと話していて楽しい相手だったので、とても楽しい昼食となった。これまでも何回か昼食を共にしたことはあったが、今回のことで、これまで社交辞令で誘ってくれていたのではなく、私と話したいと思って誘ってくれていたとわかり、嬉しくなった。おかげで今後は私の方からも声をかけやすい。

 

昼食で話が盛り上がったので、そのあと午後の仕事の合間にも何回か楽しい会話を交わし、業務後に挨拶する時も笑顔で雑談を交わせた。

 

そんなわけで、帰り道は晴々とした気持ちで帰路に立った。しかしそのあと電車の中でふたたびやなことがおこるのであった。

 

電車の中で会社スマホにメールが届いた。所属元、コンサルファーム側の上司からの共有メールだった。

 

転送してくれたメールの下側をたどって読んでみると、上司チームが先日最終報告を行っていたクライアントから受け取ったというクレームメールであった。

 

とにかく散々に書かれており、当事者でない私までもが心苦しくなった。要約すると期待値に全然届いていない報告で甚だ残念。そちらのファームでは簡単な案件ならまだマシだが、高度な案件のコンサルティングはできないのだと判断せざるを得ない。今後付き合っていくのは難しい、とのことだった。

 

それでも立場上、最終報告を全面的に見直しリベンジさせてほしいと返信する他なく、すでに契約も終わった案件にずるずると付き合わされ、相手が納得するまでタダ働きをせねばならないのであった。

 

私はこの案件に直接的には関わっていないが、案件を取ってくるところには関わっていたので、とても複雑で悲しい気持ちになった。コンサルとしての振る舞い、自分が所属しているファームなど、自身がマネージャーを目前に控えている今ということもあって、帰り道、悶々とした考えが脳内を巡っていた。

 

そんなわけで、今日はやなことふたつに、いいことひとつで、一勝二敗。明日がGW前最後の仕事となるので、気持ちよく連休に入れるよう最善を尽くしたい。