いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

つかまり立ち開始

息子がつかまり立ちを始めた。 ずり這いからハイハイに移行し、その後でつかまり立ちかな、と思っていたのだが、彼はハイハイをすっ飛ばし、早くもつかまり歩きをしたいようだ。 危なっかしくて目が離せないが、いろんなものに寄りかかっては、つかまり立ち…

大人になるのが怖い

「おとなになるのがコワいの」 昨夜ベッドの上で、腕まくらをしている娘に唐突に言われた。脈絡もなく飛びだしたその言葉に、どうして?とそのまま聞き返すのがやっとであった。 「だって…オナカをきるのがコワいから…」 そこまで聞いて合点がいった。娘の発…

不穏な平穏

小説的に言えば、危うさが漂う平日が流れている。 先週末からのことだ。今の部署に来て以来、味わったことがないほどに、仕事に追われていないのだ。 定時で仕事が上がれるということを、薄気味悪がる時点で平常な部署とは言えないのだが、その感覚はこの半…

手づくり絵本

今日は娘と手づくり絵本で遊んだ。 私も子供の頃によくつくっていた。それがきっかけで、漫画家にも憧れていた時期もあったっけ。先日、漫画『よつばと!』の最新刊を読みその遊びを思い出し、娘ともつくってみることにした。 画用紙を折ってつくる8ページ構…

春の装い

軽装で外に出かけるのは気持ち良い。 Tシャツに薄手の上着を羽織るくらいの。短い春と秋限定、という特別感も良いのだろう。願わくば一日でも長くこの季節が続いて欲しいものである。 快晴に恵まれた本日は、家族みんなでおろしたての服に身を包み、弾むよう…

歩き方

前を歩くサラリーマンに目が止まった。 一歩踏み出す毎に、肩が振子のように左右に揺れるのだ。推進力は前に働いているというのに、左右に力が分散しているのが不思議だなあ、と思った。 自分も気づかないだけで、実は誰しもがそんな歩き方をしているのかも…

オリーヴ・キタリッジの生活

エリザベス・ストラウト著『オリーヴ・キタリッジの生活』を読了した。 こちらも愛読する読書ブログの紹介で手に取った。『ピュリッツァー賞』を受賞した作品のようだ。 流麗な筆致で、瑞々しい表現に溢れる素晴らしい作品であった。何気ない日常をドラマチ…

美容室帰りの娘

娘が久しぶりに髪を切った。 ラプンツェルやエルサ等、髪の長いプリンセスに憧れている娘は、なかなか美容室へと行きたがらない。そのため妻が前髪を切る等して凌いでいた。 しかし昨夜、お風呂上がりにドライヤーで髪を乾かしている際、あまりに乾かす時間…

忍者戦隊カクレンジャー

プリキュアの録画を観ながら、娘が踊っている。 妻と食卓に座り、シフォンケーキと珈琲を頂きながら、その様子を微笑ましく眺めていた。娘の近くにいる息子も、音に合わせ床をバシバシ叩いている。 私たちもこんな時期があったよねえ。妻と話していた。私は…

キーホルダーにしたい。

このところ息子の可愛さが留まることを知らない。 こんな残業終わりの帰り道にすら、ふとその姿が頭に浮かび、ふふふっと頬が緩む。目はぱちくりと見開き、口は半開き、ちょこんと地べたに座って、少し前屈みになっている。そんな姿を思い浮かべる。 たしか…

マリオパーティ

この週末も家で過ごした。 娘が風邪をひきかけていたので大事をとったのだ。ちょうど前日、新しいゲームソフトを買っていたので、それをして過ごすことにした。 たまたまブックオフを見かけ、思いつきで買ったWiiの『マリオパーティ9』。家ごもりが始まって…

起きがけの風を浴び

今朝、近所の緑地を訪れると、桜が咲いていた。 普段から視界には入っていた木だったので、「そうか君は桜だったか」と今更ながらに気づかされた。人もそうであるように、木にも一見しただけではわからない、隠れた魅力というものがあるみたいだ。 ジョギン…

村上春樹Tシャツ

今日は久々の在宅勤務。 定時で上がって、そのまま家族と隣街に出かけた。こんなことができるのは、いつ以来であろうか。 ユニクロで買い物し、ブックオフに立ち寄り、そのあとでスシローに入った。ユニクロでは欲しかった村上春樹とのコラボTシャツ等を、ブ…

一難去ってまた一難

ここ二ヶ月で取り組んでいた仕事が完了した。 ハラハラドキドキの連続だったが、大きなしくじりもなく、なんとか大仕事を完遂することができた。プラスアルファの仕事だったので、これでやっと本来業務に戻れる。私は当然ながらそう思っていた。 しかし、タ…

『へ』と『ヘ』

娘が大発見をして騒いでいた。 「“へ”だけがカタカタでもいっしょだよ!」 平仮名をマスターした娘は、最近カタカナを覚えようと励んでいる。昨夜も、お風呂の中で『あいうえお表』を眺め、曇った鏡に指で文字を書いてみては、ふむふむとうなづいていた。 そ…

春闘

会社が春闘の期間に入った。 それもあって、ここ二日は仕事を定時で上がっている。早く終わって嬉しいなあと思う反面、春闘後のリカバリことが心配になる。 それでも在宅勤務が定時で上がると、やはりホッとできる。夕飯を家族で食べ、明日に向けてある程度…

お吸い物

永谷園の松茸味のお吸い物。 あれが私は好きだ。ふとしたときに飲みたくなってしまう。そのまま飲んでも美味しいが、お茶漬けにして食べるのが最近の好みになった。 さらさらと顆粒をご飯の上にまぶす。海苔やお麩も一緒にだ。その上から熱々のお湯をそそぐ…

珈琲とシャボン玉

口の中で挽きたての豆を感じた。 芳しい香りが鼻から抜ける感覚だ。昼食をとったパン屋さんからテイクアウトしたカフェラテを飲んでいた。ほのかに苦みがあるというのに、「美味しい」と感じるから不思議である。 公園のデッキにクリアカップを置く。目の前…

シュッとした顔つき

息子の顔はいまのところ良い感じだ。 男の子なので妻の遺伝を濃く引いているのか、顔の造形が美形である。目もぱっちりしていて、今のところ欠点というパーツが見当たらない。 眉毛も優しい角度に引かれており、人畜無害なおっとりとした雰囲気を纏っている…

リフレッシュデー

妻と隣り合って蕎麦をすする。 月に一度ほどの恒例行事だ。今日も年休をとり、妻と行きつけの蕎麦屋でランチをした。 11時過ぎに店に着いたのだが、店内にはすでに待ち行列ができていた。30分ほど待った後に席につく。そこまでしてでも食べたいと客に思わせ…

あの日から

あの日から十年が経った。 ここ数日、メディアでも多く取り上げられているため、いやがおうにも思い出す。今見ても当時の映像はおぞましく、特番を見はじめると、画面から目が離せなくなってしまう。 節目の時にだけ思い出すなんて身勝手なものだ。被災者の…

ひとり座り

息子がひとり座りを始めた。 寝返りからうつ伏せになり、そこから体を持ちあげ地べたにちょこんと座るのだ。少し背中を丸め、前屈みに胡座をかくような体勢である。 ひっくり返ったら後頭部を打つので、今まで以上に監視が必要だ。またそれだけではなく、ほ…

お手紙の送りあいっこ

娘が幼稚園のお友達にお手紙を書いている。 あるときから彼女らの間でブームになっているようだ。私はそんなことをして遊んだ記憶はない。女の子は小さな頃から男とは違うようだ。 最初は絵を描いて送りあっていただけだが、折り紙で封筒をつくったり、シー…

プリキュア上陸

我が家にも、遂にプリキュアが本格上陸した。 娘が四歳になり、もうそろそろ待ったなしかな、とは思ってはいたが、案の定、すごい勢いで娘のメインストリームに飛び込んできた。 前々から予兆はあった。アニメを見ていなかったにも関わらず、キャラクターデ…

雪沼とその周辺

堀江敏幸の『雪沼とその周辺』を読了した。 愛読している以下のブログで紹介されており、気になったので手にとった。初めて読む作家だったが、数々の文学賞をとり、さらに現在は賞の審査員まで務めているという作家らしい。 『雪沼とその周辺』堀江敏幸|品…

朝のジョギング

吸い込む早朝の空気に、春の訪れを感じた。 寒さを心配していたが、すぐに身体が温かくなる。公園内を走ろうと思っていたが、急に気分が変わり、隣町まで行ってみることにする。 ゆっくりとしたペースだったが、すぐに息が上がってくる。仕方がない。走るの…

憧れのセリフを頂戴した。

不意打ちだった。 夕食中、家族団らんをしていた際に、思いがけず、娘があの憧れのセリフを口にしたのだ。 「わたし…パパとけっこんしたい」 その瞬間、眼前の背景に花びらが舞った。これが映画のワンシーンであったなら、なんて陳腐な演出だろうと思ったに…

少し残念なひな祭り

昨日は家でひな祭りを行った。 ただ結論をいえば、少し残念な結果となった。私は業務をなんとか終わらせ定時帰社を勝ち取り、妻も体調が万全ではない中、娘と寿司を手作りするなど準備してくれていたというのに。 三段飾りの雛人形は週末に妻と設置していた…

よつばと!最新刊

『よつばと!』の新刊が発売された。 実に三年ぶりとのことだ。つまりはこのブログを書き出して以来、一冊も出ていなかったのである。待ち焦がれたぶん、期待に胸が弾んだ。 『よつばと!』は五歳のよつばの生活を綴った日常系漫画だ。笑いあり、涙あり、癒…

大ピンチ

ピンチだ。妻が風邪をひいた。 症状からみて娘の風邪がうつったようだ。娘がやっと完治しそうになってきた時だったのに。 以前も娘の風邪が治りかけで妻にうつることがあった。しかもうつされた妻の方が症状が激しいのだ。今回も同じで妻はとても苦しそうだ…