いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ぼくっ娘

最近、娘が自分のことを「ぼく」と呼ぶことがある。 まだ頻度としては少なく、その都度「わたし、だよ」と訂正しているが、定着してしまわないか少し心配だ。 思えば、彼女が好きなキャラクターは「ぼく」が多い。 「ぼく、アンパンマン」 「ぼく、しまじろ…

カウントダウン

「3、2、1、ゼロー!」 娘が思いきり息を吹くと、水ぶえの先から小さな水柱があがった。娘は目を輝かせ「でたっ!」と言う。とても嬉しそうだ。 お風呂場での一幕である。最近娘は、マクドナルドでもらった『ジョージの水ぶえ』でばかり遊んでいる。本来の遊…

光秀の定理

垣根涼介の『光秀の定理』を読了した。この作者の小説は、学生時代によく読んでいた。代表作の『ワイルド・ソウル』や『君たちに明日はない』をはじめ、当時刊行されていたほとんどの作品を読み漁った記憶がある。登場人物や世界観にハードボイルドな雰囲気…

確定申告完了マン

やぁ、みんな。私はダディ・ブラウン。 人呼んで『確定申告完了マン』だ。 今は朗らかな気持ちさ。なんたって、確定申告がもう完了したんだからね。あの「早くやらねば」という強迫観念から解放され、晴れて自由の身になったんだ。 ネット情報を読みあさり、…

また、こようね

昨日はまたUSJに行ってきた。 会社の福利厚生を通して応募し、『ハッピー&サンクス・フェスタ』の特別チケットを手に入れたのだ。 そのチケットでは14:00から22:00まで遊べ、一般客が帰った20:00~22:00は園内を貸し切りで楽しめる。通常よりも入園料も安い…

出窓、陥落

その瞬間は突然に訪れた。 ベッド脇にある出窓の前に立った娘が、3重にロックされていたはずのスライド式の窓を開けてみせたのだ。暖かい寝室の中に、冷たい外気が吹きすさぶ。 そんなわけがない。私は心中穏やかではないものの、冷静さを取り繕うとした。娘…

いそじん

昨日は担当メンバと飲んできた。 後輩にあたる女の子の入籍祝いという名目だ。課長配下の気の合うメンツのみだったので、和気あいあいとして楽しかった。 あと、一応はお祝いということで、いつもとは異なり上品な料亭だった為、料理も美味しかった。メイン…

ちゃまま

『ちゃまま』のことをご存じだろうか。 少なくとも私は知らない。とりあえずその響きから、可愛らしい小型犬を思い浮かべ、その後、南米あたりの陽気なリゾート地を想像した。 しかしそのどちらでもない。『ちゃまま』とは、2歳の娘が発した言葉なのだ。こん…

ラ・ラ・ランド

昨日は映画『ラ・ラ・ランド』を観た。 ただ、観たといってもしっかりと観たわけではない。録画した番組一覧を眺めていたときにふと目に止まったので、BGM代わりとして再生しはじめたのだ。 この映画は話題にもなっていたので、Amazonプライムで解禁になった…

さよなら、ブンバ・ボーン!

教育テレビ『おかあさんといっしょ』のお兄さん、お姉さんが卒業するらしい。 仕事中、妻からのLINEでそのことを知った。妻はあまりのショックで自分だけでは抱えきれなくなり、私に連絡をしてきたようだ。 家に帰ってからも、妻はそのことについて「寂しい…

確定申告セミナー

昨日は確定申告セミナーに参加してきた。 住宅ローンを組んだ銀行から案内のはがきが来て、少し前に申し込んでいたのだ。今年度はマンションを購入したので、会社での年末調整とは別に確定申告をしなければならない。もちろん私にとっては初めての経験だ。 …

太陽の塔が好きだという話

大好きな太陽の塔について書く。 昨日、森見登美彦の小説『太陽の塔』についての感想を書いた後に、家族を引き連れ、実際に万博公園へと遊びに行った。久しぶりに太陽の塔を見たい、そんな衝動を抑えきれなかったのだと思う。 現在私は、万博公園のある吹田…

太陽の塔

森見登美彦の『太陽の塔』を再読した。 最初に読んだのは私が高校生のときだ。友人に勧められ、借りて読んだ。そのときは「正直好みでないな」という感想を抱いたように記憶している。 この作品は、独白する冴えない京大生を主人公に、失恋の切なさを面白お…

手作りクッキーとチョコレート

妻と娘が手作りクッキーをくれた。 帰宅後、可愛い包みを手渡される。妻から事前に予告はされていたが、実際に貰うとやはり嬉しいものだ。 手作り感あふれる生地の上に、娘が書いたのだろうカラフルな模様が描かれている。画用紙にお絵描きする娘の姿が思い…

結婚指輪と薬指

昨日は、結婚指輪を付けずに会社に行った。 基本的にいつも指輪をしている私だが、ワックスで髪を整える際には毎回外している。昨日はそのときに外したまま、洗面所に置き忘れてしまったのだ。 会社に向かう電車の中でそのことに気がつくと、急にそわそわし…

リポビタンDごっこ

最近『リポビタンDごっこ』を娘とよくする。 「ファイト!一発!」という、懐かしのあの有名なCMよろしく、どちらかが危なくなるところを、もう片方が危機一髪で救うという遊びだ。 たとえば、昨日はベッドの上でこの遊びをしていた。 私が「え?」とわざと…

ヒトリノ夜

娘に申し訳ないことをした。 昨日は夕方から、マンションの共有スペースであるキッズルームで娘と遊んだ。まだオモチャの数は少ないのだが広々としていて、娘と一緒にのびのび1時間半ほど身体を動かした。 その後、家に戻ると娘はコトンと眠りだした。なかな…

3年A組 今から皆さんは、人質です

タイトルのドラマに家族全員でハマっている。私と妻はストーリーに夢中だ。最新話では第二章に入り、更に展開が楽しみになってきた。真の黒幕は一体誰なのか。毎週終わり際に衝撃の新事実が明かされるので、どんどんと話に引き込まれてしまう。 そんな親たち…

寒すぎて外出する気が削がれる件

せっかくの4連休。その意気込みはどこへやら。 凍てつく寒さに打ちひしがれて、すっかり意気消沈した日々を過ごしている。 初日は意気揚々とお出かけをしたものの、2日目はその疲れから家に篭り、3日目の今日も、午後からの公園遊びとスーパーに出かけたのみ…

魔宮トイザらス

トイザらスという魔宮がある。 入り込んだら最後、なかなか外には出られない。昨日は軽い気持ちで足を踏み入れたことで、2時間あまりの拘束を余儀なくされた。 トイザらスに入る前は、とかく順調に行程が進んでいた。厄年の妻と一緒に住吉大社を訪れ、厄払い…

いっせーきゅーかー

今日は朝からゆっくりと過ごしている。 なぜか。それは今日会社がお休みだからだ。我が社の偉い人の誰かが、青いタヌキよろしく、高らかに宣言をしてくれたのだ。たぶんこんな感じで。 テレレレッテレー「いっせーきゅーかー!」 ちなみに、上記が頭の中でど…

【愛読書】STONER

ジョン・ウィリアムズ著『STONER』を再読した。折に触れては読み返したくなる大切な小説だ。今回も、本棚に改めて並べたことがきっかけで読み返した。 この物語は、平凡な男ストーナーの生涯を描いている。彼は農場で生まれ、大学に行き、そこで文学に目覚め…

おへそ探し

タオルに包まれた娘が浴室からでてくる。 家族3人でお風呂に入った際、まずは私が先に出て身体を拭いて服を着る。その後、妻が暖かい浴室の中で娘の身体を拭いたのち、彼女を脱衣所へとだすのだ。 私は娘の身体を支えながらおむつを履かせる。最近の娘は、そ…

旅の思い出

沖縄から無事に帰ってきた。 2泊3日の旅は大きな問題も起こらず大満足のうちに過ぎていった。招待した妻のご両親も楽しそうで、娘も終始ご機嫌だった。 最終日は朝起きると雨が降っていた。そのため室内でも楽しめる『おきなわワールド』へと趣いた。鍾乳洞…

美ら海と、たけうっち

沖縄2日目。昨日は朝からビーチを散歩し、ビュッフェを食べ、優雅な午前中を過ごした。 午後からは古宇利島周辺を探索し、美ら海水族館へと行った。水族館では娘は大喜びで、たくさんの魚を指差しては、私に「ほら!さかな!ほら!」と教えてくれた。 大きな…

@沖縄

現在、私は沖縄にいる。昨日から旅行で来たのだ。 妻のご両親を連れて5人で来た。7月に大雨で流れた『還暦祝い旅行』のリベンジがやっと果たせた形だ。 昨日は那覇空港に降り立った後、首里城をゆっくりと観光した。大阪ではダウンを着ていても震えたのに、…

言葉と歩く日記

多和田葉子の『言葉と歩く日記』を読了した。昨年末から読み始め、ゆっくりと、少しずつ、他の本と並行して読み進めていった本だ。タイトルの通り、筆者が“言葉”について感じたこと、考えたことを綴った、日記形式の散文となっている。 ドイツ語と日本語に精…

彼女はいつもミルクティー

実は明日から家族旅行に出かける。昨夜は、妻がそれに向けた服装選びをしていた。 ベッドの上にたくさんの服を広げ、ひとつひとつ組み合わせを確かめながら、私へも意見を求めてきた。 妻「ねぇ、見て。これは少し変だよね?」私「うーん、たしかに、ちょっ…