いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

是枝監督の映画にはまる

ここのところ是枝監督の映画にはまっている。 先日は、妻とテレビで録画をしていた『海よりもまだ深く』を観た。その地味だが、じんわりと胸に染みわたる物語に引き込まれ、夢中になって観た。樹木希林と阿部寛による味のある演技には虜にさせられた。 昨日…

やめるときも、すこやかなるときも

窪美澄の『やめるときも、すこやかなるときも』読了。文庫の新刊として本屋の棚に置かれており、その表紙の美しさから手に取り読んだ。窪作品を読むのは久しぶりのことだ。相変わらず、タイトルが興味を惹かせる。 読みやすい文章でさらりと読めた。ただオー…

食洗機でトラブル

昨日は食洗機でトラブルがあった。 というのも私が誤って、台所用洗剤をボトルに詰め替えし、その液を食洗機に入れてしまったのだ。運良く妻がその場に居合わせ、食洗機を回し始める前に気がつけたからよかった。 私は知らなかったが、台所用と食洗機用の洗…

社会性を身につける

「ようちえんで、おりこうさんじゃなかったんだ・・」 妻に促され、娘が私にそう告白をしてきた。はにかんではいるが、少しは後ろめたさを感じているらしい。 話を聞くと、どうやら昨日の幼稚園において、皆で円になって歌うときに、円の真ん中に寝そべって…

ベルトを締めて

毎朝、ズボンのベルトは娘が通してくれる。 出勤前のスーツに着替える時のことだ。私は着替える一式を持って暖かいリビングへと移動する。その服の山をソファに置くと、娘は中からベルトだけを引っ張りだし、これは自分がやってあげるんだと、握りしめる。 …

落ちゆく葉っぱを眺めながら

木から葉っぱが落ちるのをただ眺めていた。 もちろん普段でもよく見かける光景だ。ただ、意識してそれだけを観察してみるというのは久しぶりだった。 場面は昼過ぎの緑地公園。昼食後に娘とふたりで遊びに来ていた。彼女は落ち葉が隙間なく敷かれた木々の根…

はじめてのバトミントン

うちのマンションには提供公園がある。 エントランスを出てすぐのところに、マンションと一緒に作られた公園があるのだ。特に遊具も置かれておらず、公園というよりも広場という感じなのだが、清潔なベンチが3つと、整えられた草木が植えられており、そこに…

いい夫婦の日

昨日はいい夫婦の日だった。 職場の後輩女子は会社を休んで婚姻届を提出に行っていた。芸能ニュースでもいくつかの入籍の知らせを目にした。このダジャレじみた冗談のような記念日も、なかなかに市民権を得てきているようだ。 私たち夫婦はと言うと、娘を寝…

娘との戦い

娘のしつけに手こずっている。 昨夜も娘は夕食時、いつもと同様食べ終わる前から遊び始めた。私と妻は何度も注意したが、どれだけ言っても自分の席に座り夕食を食べようとしなかった。 妻の話では私がいる夕食のとき限定らしい。いつも私が根負けして、遊ん…

自分へのコミットメント

一番好きなことを仕事に出来ている人が羨ましい。 最近、そのように強く思うようになった。ひとつのきっかけは、仕事で歳の近いとある先輩と話したことだ。 彼はもともとうちの業界に強い関心をもっており、それゆえに技術に特化した子会社採用で入社した。…

職業としての小説家

村上春樹の『職業としての小説家』を再読した。おそらくこれで4回目くらいの読了だろう。なぜだか折に触れては読み返したくなる本だ。平易な文章で書かれており、村上の人柄が随所に滲み出ている。 小説家として歩んだ35年間のキャリアを振り返りながら、小…

愛しのぽっこりお腹

ぽっこりお腹を撫でながら、顔がほころぶ。 これが自分の中年腹ならこうはいかない。撫でながらにため息をついてしまうことだろう。しかし今触れているのは娘のお腹だ。夕食後に脱衣所で服を脱がせている。 ここ最近、娘が前よりもご飯を食べるようになった…

馬とご主人様

人は褒められたら嬉しいものだ。 それが例え自分が馬で、相手が幼い娘であってもだ。昨日お馬さんごっこをしていて、そのことを確認できた。 娘に言われるままに、私は四つん這いになり、更に身を低くした。娘を背に乗せるためだ。娘の体勢が整うと私は歩み…

自然を浴びる贅沢な時間

昨日は家族で万博記念公園に行ってきた。 無料開放デーだったからだ。本当は開催されていた『ロハスフェスタ』も覗いてみるつもりだったのだが、人が多かったこともあり、結局は入らなかった。 公園に入ると娘がベビーカーで昼寝を始めたので、私と妻は興味…

【愛読書】グレート・ギャツビー

スコット・フィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』を再読した。これで読むのは5回目くらいだろう。この作品は、村上春樹が生涯で最も重要な小説だと語っていることでも有名だ。なにを隠そう、私がこの本を最初に読んだのも村上があまりに絶賛するから…

あのさぁ

「ぱぱ、あのさぁ、きて、きて!」 最近そうやって娘が私のことをよく手招きする。駆け出す娘の後をついて行くと、たいていはささやかな困りごとの共有だったりする。 「ほら、これ、〇〇ちゃん、むっかしいの」 私としては「あのさぁ」がツボだ。まだ使いこ…

嵐 Happiness

今巷で話題の嵐が、我が家でも話題となっている。 というのも、先日のストリーミング配信の解禁に伴い、Amazonプライムミュージックに嵐の楽曲が入ったからだ。そして、それを娘がたいそう気に入ったのである。 私も学生時代には彼らの曲を聴いていたので、…

我が家の女性陣

妻と娘は友達を作るのが上手だ。 妻の話を聞いていて、昨夜改めてそう思った。彼女たちは昨日幼稚園に行った帰りに、そのままクラスメイトのお宅にお邪魔して、遊んできたらしい。 妻は幼稚園において、ママ友達との関係性を確実に築いている。しかもどれも…

クリームシチュー

冬になると無性に食べたくなる料理がある。 私の中でそれは『鍋』と『おでん』と『クリームシチュー』だ。昨夜は妻がその中のシチューを作ってくれた。 私は心躍った。そして舞い上がるがままに3杯ものお代わりをしてしまった。でもそれも仕方がない。季節は…

金閣寺

三島由紀夫の『金閣寺』を読了した。日本文学における金字塔とまで言われている作品だが、恥ずかしながら初めて読んだ。その荘厳な空気に圧倒されながら、堪能する喜びを噛みしめつつ読み進めた。 ここまで細緻で知的な文章というのは初めて読んだ気がする。…

お月様と隠れんぼ

ほら、お月様が隠れんぼしてるよ。 近所の店で夕食を食べた帰り道、娘が夜空を指さしそんなことを呟いた。彼女の指し示す夜空には、少し欠けた明るい月が浮かんでいた。 ほら。 娘がそう言うと、背の高いマンションの背後に隠れ、月が見えなくなった。私たち…

『十二国記』の人気が凄い件

『十二国記』という作品をご存じだろうか。 本屋に通う人であれば、ここ最近どの店に行ってもその広告やブースを見かけたであろう。小野不由美による大人気シリーズで、昨月18年ぶりの新作が発売された。 私の妻もこの作品の大ファンだ。普段は小説なんての…

年末調整完了マン

やあ、みんな。私はダディ・ブラウン。 人呼んで『年末調整完了マン』さ。今年もまたこの季節がやってきたね。ハハッ。 去年私は新築マンションを購入したんだ。だから1年目の前回は『確定申告』が必要だったんだけど、今年からはまた『年末調整』でオッケー…

ブルックリン・フォリーズ

ポール・オースター著『ブルックリン・フォリーズ』を再読した。おそらくはこれで二度目の読了だろう。 ここのところハードカバーで所有しているオースター作品の読み返しをしていたのだが、その第三弾である。この小説は、オースター作品の中では珍しく喜劇…

奈良観光

昨日は会社を休んで奈良に行ってきた。 妻側のじいじとばあばも連れての観光だ。電車を乗り継ぎ一時間ほどかけて奈良に到着した。 近鉄奈良駅を降り、しばし歩くと奈良公園が見えてきた。久しぶりに来たが、やはりここは気持ちがいい。道は広々としているし…

七五三

昨日は娘の七五三だった。 空も娘の成長を祝うかのように清々しく晴れ渡り、陽が反射する着物姿の娘は、ほんとうに眩しかった。 梅田でメイクとヘアセット、衣装のレンタルを済ませた私たちは、祈祷のため大阪天満宮へ参詣した。私と妻、両方の両親たちも一…

言い訳

ナイツ塙宣之の著書『言い訳』を読了した。話題となっており、どの本屋に行っても平積みされていたので気にはなっていたが、ナイツが特に好きな芸人というわけでもなかったので、買うつもりはなかった。 しかし、先日好きなバラエティ番組(ゴッドタン)で、…

じいじとばあば達

娘のはしゃぎっぷりが印象的だった。 じいじとばあばが我が家に泊まりに来たのだ。まずは私側の両親が、昨日から。会うのは半年ぶりくらいだが、前回のときとは全く“懐きぐあい”が異なっていた。 娘は昼寝から起きてすぐ、私と一緒にじいじ達を駅まで迎えに…

ビッグイベント

この連休は我が家では大きなイベントがある。 両方の両親を大阪に招き、娘の七五三をお祝いするのだ。それに伴い、年休も使って四連休をつくった。 今日の夕方から私の両親が、明日の朝からは妻の両親が、大阪にやってくる。そして明後日が七五三の本番だ。…

喜怒哀楽ルーレット

娘とよくする遊びがある。 喜怒哀楽ルーレットだ。命名は今した。どんな遊びかというと、私が「嬉しい」「怒った」「悲しい」「楽しい」とランダムに言い、それに対して娘が全身と表情を使って喜怒哀楽を表現する、そんな遊びである。 私がふいに娘に投げか…