いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

新生児

昨日は初めて息子とふたりだけで過ごした。 妻と娘が買い物に行ったわずか2時間ばかりのことだけれども。それでも家の中には男2人しかいないことに、とても新鮮な気持ちになった。 息子はわりと大人しい部類だと思う。というかクールだ。必要があれば泣くが…

娘といつもの公園へ

久しぶりに娘と公園に行った。 道すがら娘はキックバイクに跨っていた。身長が伸びたので少しサドルが低く感じられる。走りやすいように調整をしてあげなければ。 公園ではふたつの変化に気がついた。 ひとつめは娘に羞恥心がめばえ始めていることだ。以前だ…

赤ちゃん返り?

昨日も娘とは幸せなひと時を過ごしていた。 おもちゃで遊び、おままごとをし、薬局に買い物に行き、マンション前の公園とキッズルームでは駆け回った。和気あいあいとご飯を食べ、一緒にコントローラーを持ちゲームもした。お風呂も一緒に入り、歯磨きも私が…

こんなにもか!

家族が家に帰ってきた。 里帰り出産で実家にしばらく滞在していた妻と娘、そして産まれたての息子がである。昨日は彼女らとの時間を過ごしながら、「こんなにもか!」と何度も心の中で叫んでいた。 「こんなにも小さかったか!」 生まれたての息子はもちろん…

結婚式のメンバー

カーソン・マッカラーズ著『結婚式のメンバー』を読了した。翻訳は村上春樹のものだ。『村上柴田翻訳堂』の第一弾作品だ。発売時は見送っていたのだが、ここにきて急に読みたくなったので手に取った。当時同時発売だった柴田元幸翻訳『僕の名はアラン』も一…

会いに行けるアイドル

アイドルの写真を見てはひとりニヤニヤする。 そんな毎日だ。スマホのアルバムには厳選されたお気に入り写真を集めたフォルダもある。それを開いたときの輝きたるや。どれもがお宝写真である。見ているだけで、心が安まる。 私のアイドルのひとりとは、もう…

逃げちゃダメだ

アニメの真似ではないがふと呟く言葉がある。 『逃げちゃダメだ』 私は基本的に弱虫なので、本当にそのように呟く。やらなくてはいけないこと、面倒なこと、嫌なこと。そんなことに直面した場面でだ。 当然、逃げてもいい場面もある。例えば野外で酔っ払いに…

ラジオに浸る

連休中、普段以上にラジオのお世話になった。 好きな人達の話を聞くのは楽しい。普段の生活も垣間見れて、親しみを抱くことができる。 芸人など、プロのトークには本当に感心をさせられる。巧みな言い回しやワード選びのセンス、頭の回転の速さには舌を巻い…

ヒューマンドラマ

ヒューマンドラマが好きだ。 つくられた物語につい心を動かされてしまう。そこに見え透いた計算を感じ取ったとしても、案外簡単に感動させられてしまうのだった。 私は友人が多くないし、人付き合いも良い方ではない。家族のことは大切に思っているが、それ…

来る嵐にむけて

家族が帰ってくるための準備をしている。 ついに来週土曜に私が迎えに行き、彼女らを家に連れて帰ってくる。実家にも立ち寄りたかったのだが、高齢者も同居しているので、今回は自粛する。万が一があったら大変だからだ。 家の中を掃除し、洗濯もすませた。…

休日にもがく

私はタダ働きが嫌いだ。 誰だってそうであろう。だからこそこれまで私は家に仕事を持ち込まないようにしてきた。それがどうだろうか。ここ三日、パソコンに向き合い、資料片手に仕事のことを調べている。 それだけ行き詰まっているのだ。要因は私の予備知識…

最後の物たちの国で

ポール・オースター『最後の物たちの国で』。 読むのは3回目か。刻々とゼロに向かい消滅していく世界を描いたディストピア小説だ。なぜか今読み返したい気分になった。少し弱気になってしまっているのかもしれない。 初期に書かれた作品だが、すでにオースタ…

人間ドックはされるがまま

人間ドックに行ってきた。 もはや毎年の恒例行事である。安心して一年を過ごせるための、お参りのようなものだ。 去年と同じ会場なので勝手がわかった。ドック専門のクリニックのため、中の案内もスムーズである。私は言われるがままに機械的に動き、ただた…

私のため

娘が臨時で通っていた幼稚園を卒園した。 実家に滞在中、娘の元気が有り余っていたため、1ヶ月だけ通わせていたのだ。社交性の高い彼女はすぐに溶け込み、よそ者のくせして誰よりもヤンチャに遊び回っていたらしい。 所属した『ねこぐみ』の皆からもらったと…

死んだことにされてる件

昨日は会社で昼食中に笑いをとった。 妻から聞いた娘の話を披露したのだ。会えなくなった私のことを、どうやら娘が『死』と結びつけはじめているらしい、という話だ。 「死んだら会えなくなるんだよ」。そのように私たちは娘に死の概念を教えていた。つまり…

CMに救われた話

にわかに忙しくなってきた。 経営層からトップオーダーが降りてきたのだ。内容は複雑かつ重要で、期限にも余裕はない。 まったく新しい領域での仕事のため、勉強しながらシナリオを組み立てていかなければならない。それにそのパーツはバラバラに散らばって…

渇き

娘が息子を抱っこしている。 もちろん座った状態でだ。妻が手を添え、首が落ちないようにサポートしてあげている。私はその映像をビデオ通話越しに眺めていた。 娘のお姉さんぶりもすっかり板についた。布団に寝そべっている息子にカラカラの音を聞かせたり…

資産運用の勉強をはじめる

この週末は資産運用について勉強をしていた。 とはいっても、学習用の動画を見たり、ネット記事を調べたり、運用している確定拠出年金の商品情報を把握したりしたくらいだけれど。 きっかけは二つある。 ひとつは先日、同期たちと集まり資産運用に纏わる話を…

同期たちと食事

昨夜は同期たちと食事をした。 久しぶりの再会だった。仕事が長引き遅れて合流すると、すでに集まった三人は「保育料が高い」という話を真剣にしているところだった。 全員が既婚者で子供がいる。こんな話をするようになったかあ、と感慨にふけりながら話を…

池に入る少女

幼稚園で娘がひとり池に入ったらしい。 池と言っても通称『じゃぶじゃぶ池』と呼ばれるほどの浅い池だ。ただおかげで服はびしょ濡れ。着替えをする羽目になったそうである。 お友達と一緒、というわけでもなく、彼女はひとりで池に入ったらしい。そういえば…

先のことは考えすぎない

ミステリアスな後輩と話す機会があった。 うちの担当には三人の後輩がいる。私の直属の部下にあたる後輩と、女性の後輩、そしてミステリアスな彼である。独特の雰囲気があり、見た目と声は米津玄師に似ている。 彼は「あまり自分を開示しないタイプ」と言っ…

歩き回る

会社へと向かう道すがら、秋を感じた。 空気がからりと乾いている。肌を撫でる風も涼しげで、どこか軽やかだ。連休中、私が室内に籠もっていたうちに、どうやら家の外では衣替えが進行していたようだ。 こんな季節なら歩くのもわるくない。もともと私は考え…

特別な日

昨日までの連休もほぼソファの上で過ごした。 でも娘の誕生日会にも参加できたし、妻から頼まれていたベビーカーの洗浄もできた。スーパーにも買い物に行けたし、映画もたくさん観れた。何より働く為の鋭気を養うことができた。 それでいい。家族が実家にい…

リモート誕生日会

昨日は娘4歳の誕生日だった。 一緒に過ごせないなんて初めてだ。でも少しでも娘をお祝いしたいため、Web会議ツールを用いて、遠隔で誕生日会に参加させてもらった。 台風が接近していたため、娘のいる九州の実家では、昼から誕生日会を開くことになっていた…

泳ぐのに、安全でも適切でもありません

江國香織の『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』を読了した。ふと女性作家の小説が読みたくなるときがある。以前ではあまりなかったことだ。歳をとるにつれて、女性作家の文章の味わい方というものがわかってきた。きっと結婚して女性がもつ感性の素晴…

この『1』みたいなやつ

娘は女の子で、息子は男の子だ。 当たり前のことである。だが、そんな性別の違うふたりだからこそ起きた、面白い一幕というものが昨日はあった。妻から聞いた話である。 妻が息子のオムツ替えをしている際、その様子を興味津々に眺めていた娘が、こんなこと…

この家が好き

いい家だな、と改めて思った。 私は自分の家が好きだ。一昨年から住み始めてまだ2年くらいだけれど、すっかりここが気に入っている。この家を買っていなければ、今も前の借家に住んでいたのだろうか。そう思うと、少し不思議な気持ちになるのだった。 今日か…

安いホルモンはマズい

昨日の夕食は大失敗だった。 久しぶりに定時で仕事が終わり、しかも在宅勤務だったので、まだ陽が出ているうちからスーパーへと買い物に出かけた。 帰りが遅いときはコンビニ飯や冷凍食品だったので、久しぶりに少し手の込んだものでも食べようかと思ったの…

貴重なツーショット

今日は在宅勤務であった。 ニュー・ノーマルな働き方が推奨される中、だんだんと『在宅勤務』と『通常出社』の使い分けが上手になってきたように思う。 前の職場では業務都合ではなく、当番制のように出社が求められていたのだが、今の職場では自分の都合で…

着任1ヶ月

新しい職場にきて1ヶ月が経った。 一言で表せば充実した日々だった。入社以来でもっとも多い一月の残業数を叩き出したが、どれも主体的な残業だったため辛くはない。もちろん、身体は疲弊しているのだろうけど。 仕事もメインで担うところは、なんとか一人で…