昨日も娘とは幸せなひと時を過ごしていた。
おもちゃで遊び、おままごとをし、薬局に買い物に行き、マンション前の公園とキッズルームでは駆け回った。和気あいあいとご飯を食べ、一緒にコントローラーを持ちゲームもした。お風呂も一緒に入り、歯磨きも私がしてあげた。
それが深夜に一転、娘が暗い寝室で泣き叫びはじめた。半分寝ぼけているのでなかなか支離滅裂だ。しかし「ママ、ママ」という悲痛な呼び掛けだけは聞き取れ、すがりつかれる妻もそれになんとか応えていた。それでも泣き止まない。
やっと寝かしつけた息子が起きることを危惧した私たちは、娘を連れてリビングへと移動した。そこでも長いこと娘が泣き叫び妻を困らせていたが、結局は私が彼女を抱いたままソファに座り、その体勢で朝を迎えることとなった。息子の対応は妻にしかできないことが多いので、最終的に私が娘を引き取れてよかった。
それにしても、いきなりの娘の“発作”であった。きっとこれまでの様々な我慢が、ここにきて爆発したのであろう。妻が妊娠中での我慢、里帰り先での我慢、弟が生まれてからの我慢・・。
私たちも彼女に出来る限りストレスを与えないよう、寂しい思いをさせないよう努めてきたつもりだったが、やはり彼女の中には着実に淀みが溜まってしまっていたのであろう。
朝方にも再び“発作”が起きたことを見ると、これで全てが解消されたわけではないだろう。今回は娘が求めるがままに寄り添ったが、ずっと甘やかしてばかりもいられない。そのことで調子に乗らせてしまってもいけないからだ。
ふたり目が生まれたことによる最初の試練かもしれない。とりあえずはぐっすりと寝た後で、いつもの無邪気な娘に戻ってくれることを願う。