いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ナナメの夕暮れ

若林正恭の『ナナメの夕暮れ』を読了した。 ラジオを聴き始めて以来、若林のファンになった。前作の旅エッセイも楽しめたので、今作も手に取り読んでみた。読み物として期待をしてというよりは、正直なところはファンブックとして。 期待通りには楽しめた。…

オーダースーツ作り

友人とオーダースーツを作りに行った。 スーツを作りに行くのはかなり久しぶりであった。転職先の仕事も基本的にはリモート勤務なのだが、社外の人と会う機会が今よりも増えるので、勝負スーツを一着くらい持っておこうと考えたのだ。 その友人もちょうどス…

絶品イタリアン

近所にまたいい店を見つけた。 今日のランチに立ち寄ったシチリア料理店だ。パスタが大好きな私は、イタリア料理との相性がよい。 妻が前々から気になっていたお店。遅めのランチ時間に行ったが、ほとんどの席が埋まっていた。こじんまりとした店内。カウン…

両実家への転職報告

両方の両親に転職の話を報告した。 どちらにとっても青天の霹靂だったろう。安定感抜群の今の大企業から出ていくだなんて、想像もしていなかったに違いない。 それでも、次に行く会社のことも説明し、キャリアアップという形でのポジティブな転職であること…

主張が増える

息子の自己主張がさらに増えてきた。 食いしん坊は相変わらずだが、自分で食べたいという主張をよくするようになった。スプーンを口元に持って行っても嫌がり、手を伸ばして自分でスプーンを持ちたがる。 いいことなのだが、スプーン使いはまだ下手くそなの…

娘の好きな人ランキング(5歳ver)

娘の好きな人ランキングを教えてもらった。 1位は、パパとママと弟の名前をあげた。同率で首位らしい。家族を大切に思ってくれて嬉しかった。 2位は、つらつらと幼稚園のお友達の名が連なった。ここにも優劣はないらしい。私が耳にしたことのあるお友達の名…

彼の目

息子が産まれたことで、仕事観が変わったと思う。 娘が産まれたときには、仕事なんてさっさと終わらせて彼女と過ごす時間を増やしたい、そんな思いしかなかった気がする。しかし息子が産まれてからは、それとは違う想いも芽生えてきたのである。 それは『将…

何度でも、何度でも

夕日をバックに縄跳びする娘を眺めていた。 なんていい光景なんだろう。そう思った。娘は息を弾ませながら、何度でも縄を回し、その上を規則的なリズムで跳び続けていた。 「…9、10、11、あぁ…」 「…2、3、4、あぁ…」 「…12、13、14、あぁ…」 何度も何度も、…

ワインズバーグ、オハイオ

シャーウッド・アンダーソン著『ワインズバーグ、オハイオ』を読了した。著者の作品は初めて読む。ヘミングウェイにも影響を与えた作品だということで以前から興味を持っていた。読みたい気持ちが高まったので、年末に購入しゆっくりと読んでいた。 いぶし銀…

オトモダチ

「遊んでる他のお友達にぶつからないようにね」 「あれはワタシのオトモダチじゃないでしょ、ほかのコたちっていって。オトモダチがオトモダチよ」 公園で遊んでいる際、なにげなくかけた言葉の揚げ足をとられ、娘に叱られてしまった。たしかにそうだ。彼女…

退職への道②

辞めるときに気づく。あたたかい会社であったと。 今週頭に課長に退社の意を示し、本日、所属する組織の総括・総務課長との面談を終えた。この面談により所属組織の了承は、円満のうちにいただくことができた。残りは人事部あたりとの形式的な面談があるくら…

やってしまった顔

息子は画に描いたようなやってしまった顔をする。 直立不動。頭を少し俯かせて、眉毛はハの字。目をまん丸にして一点を見つめている。じきに瞳の輪郭がぼやけ、波打ってくる。口はへの字にひんまがり、小さな隙間から次第に嗚咽がもれだしてくる。 かわいい…

吸収力

子ども達は何でも吸収して学びにする。 コロナであってもそうだ。少し前に、お風呂の鏡に娘が折れ線を描いた。「これな~んだ。正解はコロナでした~」。この少ないところがこの前で、今はここ、また増えてきた。コロナのおかげで娘が折れ線グラフを覚えた。…

退職への道①

転職活動の内定先に行く決心をした。 週末に転職経験者、それも私が次に行く会社も経験したことのある友人にいろいろと話を聞いた。当然ながら良い面、悪い面があるわけだが、総合的に考えて、新しい環境に挑戦する道を選ぶことにした。 そんなわけで本日、…

職場でコロナ陽性者

職場でコロナ陽性者がでたらしい。 業務後に課長から電話がかかってきた。ニュースで右肩上がりのグラフは目にしていたが、やはり近くにまで忍び寄っていたかと実感を抱かされた。 私はずっと在宅勤務をしていたのでよかった。職場には12月に一度仕方なく訪…

いい日曜日

今日は友人家族が家に遊びにきた。 早起きして最後の掃除を済ませ、万全の準備で迎え入れた。元同期の彼ら家族とは長い付き合いになるが、コロナもあり、顔を合わせるのは約1年ぶりであった。 向こうにも2歳前の女の子がいる。場所見知り、人見知りするかな…

みんなで家中お片付け

明日は久方ぶりに私の友人が遊びに来る。 ゆえに今日は一日をかけて家中を大掃除した。お客さんが来るからというのもあるのだが、こんな機会がなければ、掃除に向かう重い腰は上がらない。 子供のオモチャを断捨離、整理し、水回りやベランダも掃除した。近…

こうでなくっちゃ

ハードな一週間が終わった。 そのご褒美なのか、今日一日だけは、穏やかに日中を過ごし、定時で上がることができた。 パソコンを閉じると、プール帰りの娘や、リビングで遊んでいた息子たちと喜びを交わした。金曜の夜、やはり最高の気分だ。 妻も金曜くらい…

ワンシーン

大粒の涙が頬をつたっていた。 お風呂上がり、娘をタオルで迎えに行くと、彼女が大泣きしていた。何事だろうかと尋ねると、何かを言っている。しかし泣きじゃくって聞き取れない。何度か聞き返していると、やっとわかった。 「みんな、しぬ、のがいやなの」 …

【終】おためし転職活動④

残業終わりの夕食時に電話があった。 「おめでとうございます!内定通知きました!」 最終面接の直後から妻には「受かった」と伝えていたくらいに手応えがあったので、正直驚きはしなかったが、それでもやはり嬉しかった。連休を挟み、そろそろソワソワしは…

マッキンゼーが解き明かす生き残るためのDX

マッキンゼー・デジタル編著『マッキンゼーが解き明かす生き残るためのDX』を読了した。 こちらも転職活動をする上で読んだ本だ。インフラ会社という特殊な環境において、一般市場でも通じ易い普遍的な経験として、現在DX(デジタルトランスフォーメーション…

けろっと治る

朝起きてすぐに息子が母乳を吐いた。 着替えさせ、身体や床を拭いたのち、今度は飲み物を飲ませたのだが、それもすぐに吐き出してしまった。すこぶる不機嫌で顔色も悪い。 嘔吐系の病気は伝染がこわい。娘を別室に行かせ、私たちもマスクを装着し、除菌スプ…

凧たこ上がれ

糸を掴む指で風を感じていた。 木々の葉は凪いでいる。ほぼ風はない。しかし無風であるわけではない。ささやかだが、確実に風はそこに存在する。現に、糸の先についた凧は風を受け、心地良さそうに両翼を広げている。 家族で凧上げをしに行った。去年に引き…

みんなで歩こう

三連休の初日。 天気が良かったので皆で歩きに行くことにした。近所に広い緑地公園があるとこんなときにも便利だ。 園内からは息子も歩かせた。喜んで歩き始めたが、落ち葉を見つけるたびしゃがみ込み、私たちに手渡してくる。なかなか歩みが遅いので、何度…

長い一日

今日は1日で最長の残業をした。 朝も人より早く始めたのだが、作業が終わらなかったので23時まで仕事をする羽目になった。 別チームで同じ作業をしているメンバーも同じ状況だったのが、せめてもの慰めになった。お互いに労いながら、理不尽な物言いをする上…

仕事中のささやかな喜び

仕事を再開して今日で二日目。 久々で嬉しいことがひとつある。それは子供たちが私と顔を合わせたときの反応だ。 在宅勤務中、私は基本的に寝室に篭って仕事をする。そのため子供たちとの接触はないのだが、飲み物を注ぎ足しに行ったり、昼休憩のときにはリ…

両極化時代のデジタル経営

デロイトトーマツグループ著の『両極化時代のデジタル経営』を読了した。これも転職活動を通じて興味をもった書籍だ。このところ文学小説を読む時間が減り、ビジネス書を多く読んでいる。今はそういう気分なのだろう。 コンサルファームが手掛けた本らしく、…

走り方は忘れない

サンタから貰った自転車に娘と乗りに行った。 寒くなって以来、自転車の練習は滞っていたのだが、乗り始めると娘はすぐに勘を取り戻した。 やはりよく言われている「自転車の乗り方は一度覚えると忘れない」というのは事実らしい。初めて乗る新しい自転車で…

休息日

私の実家メンバーとZOOM新年会をした。 去年から連続だ。里帰りができないので各々が画面越しに再会をはたす。開始時間を間違うという凡ミスはあったが、つつがなく30分の会が終了した。 妻の実家から昨日帰ってきたところなので、久しぶりにゆっくり読書を…

4泊5日ぶりの我が家

今年の運はもう使い果たしたかもしれない。 帰省帰りの新幹線の中、2個買っていた10円ガムその両方に、「あたり券」が入っていたのである。 お買い求めの店に持っていけばガムが貰えるのだが、新幹線は既に大阪に向かい動き出していた。私は泣く泣くあたり券…