いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

遠距離家族

妻たちが実家に帰ってから、よくビデオ通話をする。 ここのところ仕事で帰りが遅かったが、それでも少しの間だけ通話をつないで娘と戯れた。LINEのビデオ通話を使っているが、画面に映っている顔に、リアルタイムでビジュアル加工できる機能があって面白い。…

月曜からトラブル

職場でマシントラブルが起きた。 皆の資料を格納しておくファイルサーバが壊れたのだ。原因は不明。おそらくは老朽化による故障だろう。私は総括という立場で朝からその対応に追われ、結果その作業は夜遅くまで続いた。 400人もの仕事データが入ったサーバだ…

センチメンタル

ひとりの週末が終わった。 予想したとおり、そのほとんどを家の中で過ごした。日曜日に昼食を食べるがてら、スーパに買い出しに行ったのが唯一の外出だ。 その他の時間は、ほぼリビングで映画を観ていた。この週末で計7本もの作品を観てしまった。あとは本を…

豆乳ラヴァ

コップに乳白色の液体を注ぐ。 ここのところ毎日飲んでいる無調整豆乳だ。健康にいいからと母親に勧められて以来、自分でも驚くほどに嵌まってしまった。 キャップを閉め、パックを冷蔵庫へと戻す。またすぐに取り出し2杯目を注ぐことになるのに、それでも一…

小説読本

三島由紀夫の『小説読本』を読み終わった。文学評論の趣を帯びたエッセイ集だ。自らの制作手法を赤裸々に明かしつつ、文学への尽きない追求心をつまびやかに書き記している。 三島ほどの偉大なる作家が、これほどまでに探究し続けているという事実には、文章…

「できる自分」の積み重ね

昨日は社内資格の試験を受けてきた。 入社したての時に取った資格の更新だ。現業とは関連の薄い内容だし、もはや若手とも言えない立場なので別に更新しなくてもいいのだけど、持っていて損はないので一応試験を受けた。もらえる奨励金もおいしいし。 受ける…

『1対9』

妻と娘が実家に帰った。 毎年恒例のことだ。夏休み前に地元の大学でOB会があるので、そこへ参加するがてら、ひとあし先に帰省するのだ。私も夏期休暇に入り次第、そこで合流する。 人間というのは身勝手なもので、常に無いものねだりの心情がはたらく。家族…

スネ子ちゃん

娘は最近スネ子ちゃんだ。 なにか意に反することがあると、ふてくされてスネてしまう。完全にかまって欲しいがゆえのポーズなのだが、そのスネっぷりはなかなかにクオリティが高い。 昨夜も、娘からご飯前に遊ぼうと誘われたが、ご飯を食べてからね、と私は…

箱入り娘

娘は段ボール箱に入るのが好きだ。 昨夜も、物置部屋で大きな空き箱を見つけると、それに入って遊び始めた。言っても離れないので、仕方なくその箱をリビングの方へと運んであげた。物置部屋だと物が多くて危ないからだ。 リビングでも、娘は引き続き箱に入…

セミの抜け殻とり

投票に行った帰り、家族で公園遊びをした。 娘は嬉々としてすべり台に上り、私はそれを追いかけた。しばらくすると、虫網を持った男の子たちが目に付いた。見ると、母親とセミとりをしているらしい。 娘はその様子を興味深げに眺めていた。夏ならではの光景…

夜のゆかた祭

浴衣を着るとそれだけで志気が上がる。なぜだろう。 昨日は、夕方から『梅田ゆかた祭』に行ってきた。妻と私は浴衣に身を包み、娘は甚平を着た。人混みを歩くので下駄はやめ、各々にサンダルを履いて出かけた。 これで何度目かの参加となるが、例年この『梅…

七五三の前撮り

昨日は、写真館で七五三の前撮りをしてきた。 娘は終始お利口さんだった。撮影前、ひとり鏡の前に座らせ、髪のセットとお化粧をしてもらった。そこでも娘は大人しく振る舞い、スタイリストさんとにこやかな笑顔を交わしながら、華麗なる変貌を遂げていった。…

文章読本

三島由紀夫の『文章読本』を読了した。 なにかと文学好きを漂わせてきた私だが、恥ずかしながら、日本の近代文学にはめっぽう疎い。理由としては旧文体を読むのにストレスを感じるからなのだが、一方で機会があれば足を踏み入れたい世界だとは考えていた。 …

頼りない父親

娘がベッドから落ちた。 背中から倒れるように。50cmほどの高さだ。幸い、娘が上手に受け身をとってくれ、大事には至らなかった。 娘は落下の恐怖と衝撃に、しばしのあいだ放心状態となった。ただ、すぐに抱きかかえ、優しく身体をさすってあげると、徐々に…

やりすぎの境界線

娘とはよく人形遊びをする。 そこは想像力がものを言う世界だ。次々と新たな設定や物語を吹き込み、その場のやりとりに展開を生み出す。 当然ある程度のリアリティは必要となってくるし、同時に、わくわくするような突飛な発想も重要となる。 昨日はレゴブロ…

おしゃべりさん

娘はおしゃべりがどんどんと達者になっている。 連休中に印象に残った言葉たちを書き留めておきたい。 ぷりんせすみたい ワンピースなど、スカート系のお洋服に着替えたときの一言。自画自賛的に自分に対して言うときもあれば、お店で試着した妻に対して言う…

ベランダにテント

ベランダにテントを張って、皆でお弁当を食べた。 3連休の最終日。今日は家でゆっくりと過ごす予定だったので、せめて少しでも娘に喜んでもらうため、そのようなランチを開催したのだ。ちなみに妻のアイデア。 妻が可愛いお弁当箱に、顔つきのおにぎり、卵焼…

何様

朝井リョウの『何様』を読了した。著者の作品を読むのは、直木賞受賞作の『何者』以来、これで2冊目である。本著はそのアナザーストーリーが収録されていると聞き、手に取り読んでみた。 ちょうどこの前まで、重ための純文学作品を読んでいたので、箸休め的…

ママ友のLINEグループ

プレ幼稚園に通うママ友達のLINEグループができた。 そんな話を妻から聞いた。仕事後に梅田で待ち合わせ、百貨店の食事処でソバを啜っていたときのことだ。 幼稚園も夏休みに入るし、子供同士で遊ばせる機会が欲しい、と前に妻が話していたので、私はよかっ…

臆病、それが私の武器です。

昨日、会社で先輩からこんなことを言われた。 「陰でそんな努力をしてるんだね」 いきなり癪に障ることを言うが、私は職場では“できる奴”だと思われている。仕事で関わる人達はみな信頼してくれているし、総括という立場がら、ほとんどの人達と仕事で関わっ…

ティッシュ2枚

世界ひろしといえど、 「ぱぱ、もういっかいっ!」 ティッシュ2枚でここまではしゃげるのは、娘くらいではないか。そんなことを、ふと思った。ただすぐに違う考えも浮かぶ。案外、どこの家庭においても、同じようなことをして遊んでいるのかも。 私は娘から2…

ファシリテーション研修に参加してきた

昨日、一昨日とファシリテーション研修に行ってきた。 会議などの場で、皆が納得感をもった結論に辿り着けるよう支援する役割を『ファシリテータ』と呼ぶ。私は所属がら、職場でその立場を担うことが多いので、一度しっかりと基礎を固めておきたいと思ったの…

充たされざる者

カズオ・イシグロの『充たされざる者』を読了した。900頁を超える超大作だ。これまでに私が読んだ文庫本の中で一番分厚かった。イシグロ作品をすべて読破しようとしている人に、立ちはだかる最大の壁であろう。 私も一番最後に読もうかとも思っていたのだが…

小さなレディ

最近、娘は自分より年上の子を見ると「おにいちゃん」「おねえちゃん」と呼ぶようになった。そして明らかに年下の子を見ると「あかちゃん」と言って可愛がる。 そんな彼女に、どっちになりたい?という質問をしてみたことがある。「おねえちゃんになりたい」…

笹舟燈籠

昨夜は七夕イベントに参加してきた。 画用紙で笹舟をつくり、その上に燈籠を乗せて池に浮かべる。梅田スカイビルが主催する無料イベントだ。 会場につくと、たくさんの人が列に並んでいた。急いで並ぼうとしたが、それは燈籠を浮かべる為の列で、まずは笹舟…

昼寝、それは至福のひととき

現在、娘が昼寝をしている。 妻も一緒だ。私も先程まではその隣に並び、おそらくは豪快なまでのイビキをかいていた。 午前中は、妻と娘と一緒に「つかまえたごっこ」をして遊んでいた。1人が逃げ、残り2人がそれを追いかける。そして捕まえたならば、身体を…

大きくなる

おおきくなったの、と娘が言った。 お風呂上がりに、身体を拭いてあげている時のことだ。まだ浴室にいる妻が私に向かって、今夜は娘が夕食をたくさん食べた、という話をしていた。 私は唐突な娘の発言に、一瞬だけ頭に「?」を浮かべたのだが、すぐさまその…

革命のファンファーレ/新世界

西野亮廣の『革命のファンファーレ』と『新世界』を読了した。仲の良い友人から借りた本だ。その友人は、この春うちの会社から外資系コンサル会社へと転職した。聞けば、なかなかの西野ファンらしい。私も西野に対しては多少なりとも興味を持っていたので、…

我が家のマリー・アントワネット

最近お気に入りになった娘の口調がある。 「~じゃない」という口調だ。文字面だとわかりづらいが、否定形の意味ではなく肯定系で使われる。マリー・アントワネットが言った「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」と、似たようなニュアンスだ。 娘…

頭痛の種

私は幼い頃から偏頭痛もちである。 激しい運動をしても頭が痛くなるし、お酒を飲んでもそうだ。中途半端な雨が降ったときもそう。そして普段の生活においては、肩こりからよく頭痛が発生する。そのため、常に市販の頭痛薬を持ち歩くようにしている。 昨夜も…