いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

光る君へ

大河ドラマ『光る君へ』を見続けている。
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私が好きな戦国時代が舞台でもないし、カッコいい男主人公でもない。今期はハマらないだろうなという事前の予想に反して、なんだかんだ物語に惹きつけられている。

 

主人公の吉高由里子が好きな部類の女優だというのもその理由のひとつだろうが、彼女のドラマであってもつまらなければ途中離脱してきた事例もある。つまりは純粋にドラマとして見所があるから惹かれているのだろうと思う。

 

平安時代という、馴染みのない時代設定も興味を惹かれるひとつの要因だろう。蹴鞠に興じ、和歌を交わす、そのようなほのぼのとしたイメージを漠然と抱いていたのみで、脳内にある知識は限りなく乏しく、その時代を捉える脳裏に写る輪郭は水彩画のようにぼやけている。

 

恋愛にフォーカスされた女性社会が中心に描かれるかと思いきや、男性サイドの他力本願な出世争い(なんせ手段として自分の娘を帝に嫁がせるのだ)の群像劇も見応えがあり、また数々の事件が起こって平穏とはかけ離れているのも面白い。

 

興味の無い主人公、時代設定だからといった理由だけで、最初から見切りをつけずによかった。毎週のように子供たちが寝静まったタイミングで、妻と一緒に録画した本ドラマをしみじみ観賞している。

 

まだ主人公は紫式部とも名乗らず、物語も書き始めていないので、ストーリー的には序盤も序盤なのだろうが、そのような導入部分であってもこれだけ楽しめているので、今後の展開にも期待が持てるのであった。

 

このまま最後まで失速せずに魅力的なドラマを描いてほしいものである。現時点でも大きな波があるわけでもないので、その点については安心をしているところではあるが。今後も妻と一緒に楽しく見続けたい。