いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

言いたいことは言う

内部ミーティングでささやかな反旗を翻した。 ほぼ私たちメンバーに丸投げしている上司が、私の作った資料にふわふわとした指摘をしてきたからだ。 口調が反抗的にならないよう気をつけながら、ひとつひとつを打ち返していった。こちとら、向こうが指摘して…

羅針盤は壊れても

西村賢太の『羅針盤は壊れても』を読了した。 著者拘りのレトロ仕様で、定価3000円もする本書。現在はプレミア価格になっているようだが、図書館で借りて読んだ。なんだか得した気持ち。 さて、内容の方はいつもながらに面白かった。20代前半のバイト話と、…

楽しい一泊を終えて

友人宅での一泊は期待通りに楽しい時間であった。 夜は友人夫婦お手製のもんじゃ焼きを頂いた。オーソドックスなものから、チーズニラキムチ、めんたい餅、しらす梅肉と、カラフルなコースを振る舞ってくれ、思わず2回もお代わりを申し立ててしまった。 ただ…

お泊まりとオーダースーツ

今日は友人宅に家族でお泊まり。 正確に言うと、友人宅のマンションのゲストルームに泊まるのだ。夏場の時は友人宅に泊まらせてもらったのだが、さすがに冬なので、ゲストルームを予約してもらった。 友人側の娘の目が充血していたということで、念のため午…

頭が良いのことだけが取り柄の私

自分の取り柄は頭が良いことだけだな。 こんなことをこれまで何度も考えてきた。こんな馬鹿なことを考える奴が頭が良いわけがない、とメタ的に捉えるとわかるのだが、本人はいたって本気でそう考えている節がある。 なんでも話せる妻に向けては、実際に口に…

久しぶりの観覧車

天気が良かったので久しぶりに観覧車に乗った。 子供たちは初めての経験だ。私と妻も十数年ぶりだろう。EXPOシティの観覧車。日本一の高さを誇ると謳われている。 これまで何度もその前を通ってはいたが、入場ゲートに入ることは初めてだった。搭乗口まで到…

娘の勉強机

午前中、娘の勉強机が届いた。 先週末にニトリで注文していたものだ。配送だけでなく組み立ても頼んでいたので、業者の方の手際よい作業を見守った。机はあっという間に完成し、彼らは颯爽と帰って行った。 所定の位置に納まった机は、想像以上に娘の部屋に…

だっこ

「ぱぱ、だっこ」 仕事終わりに目が合った息子に言われた。立ち上がり両手を無防備に広げている。ひょいと抱き上げて、ぎゅっと抱きしめる。彼はいつ抱きしめても、太陽を浴びた布団のようないい匂いがする。 なんで子供はこうも頻繁に抱っこを求めるのだろ…

夜更けの川に落葉は流れて

西村賢太の『夜更けの川に落葉は流れて』読了。 著者の作品も、小説の方は残りわずかになってきた。彼の死後も追悼の意味合いでいくつかの新刊が世に出てきたが、それも限りはあるだろう。寂しい限りだ。 さて、本作では20代前半の貫多が(巻末に少し50間際…

思い切って断舎離

窓の外はしとしと雨が降っていた。 昨日はお出かけをしたこともあり、今日は一日家の中で過ごすことを決めていた。来週届く娘の勉強机を設置するためにも、部屋の整理をすることにしていた。 あるあるだと思うが、家の整理をしだすと、途端にいろいろな箇所…

小学生になる準備

今日はレンタカーを借りて買い出しに出かけた。 まずはニトリ。娘の部屋の勉強机を買うのだ。近所にもニトリはあるが、それよりも大きい郊外の店舗へ馳せ参じた。 狙い通りに品揃いがよく、みんなで机を物色し始めた。あれやこれや、部屋の寸法のメモと見比…

卒園前の音楽発表会

午前中、息子を抱っこして幼稚園へと向かった。 早朝から仕事を始め、途中で中断したのだ。今日は娘の音楽発表会があった。それに午前中参加するため、本来東京出張だった午後の予定をリモート参加にさせてもらっていた。 開演10分前に着くと、ほぼ観覧席は…

突然の元同期からの電話

夕食後、のんびり仕事をしていると着信があった。 前職の同期の名前が表示された。FaceTimeだったので向こうの映像が映し出される。あっちにはふたりいて、もうひとりの方も交友のあった同期であった。 なんでも会社指定の泊まりの人間ドックで再会し、ふた…

僕っ子

数日前から息子の一人称が「ぼく」になった。 それまでは「◯◯くん」と、周りが呼ぶように自分の名前を一人称にしていたのに。妻の教えの賜物か、それともなにかテレビの影響か。 その真相はわからないのだけど、なんにせよ、幼い辿々しい口調で「ぼく」と言…

初めての逆上がり

パパ、私ね、逆上がりができたんだよ。 娘が幼稚園から帰ってきて早々、私に向かって嬉々とした様子で報告してきた。その熱を帯びた言い方から、彼女の興奮が未だ冷めていないことが伝わった。 少し前に公園で見たときには、習得するまでにはまだ時間がかか…

傲慢と善良

辻村深月の『傲慢と善良』を読了した。 図書館から本の確保ができたと通知が来たので借りに行った。予約したのは何ヶ月も前だ。はて、私はなぜこの本を予約したんだっけ?読み始める前は正直そんなことを思ってしまった。 本に疎い妻でさえ知っている話題作…

父のスマホをコンサルティング

ほぼ仕事をやっている感覚だった。 父のスマホデビューに向け、どの会社のどのプラン、端末が良いのかの情報を集め、体系的に整理して、結論を出そうとしていた。 昨夜も深夜まで情報を集め、今朝も早い時間に目を覚まし、父らに説明するための資料をまとめ…

両親が泊まりに来た

今日から私の両親が我が家に泊まりに来た。 前々から決まっていたが、直近の仕事の収まりも良かったことで、精神衛生も良い状態で迎えることができた。週明けの仕事のことを気にしている状態などでは、心ここに在らずになるからだ。 両親の到着が予想よりも…

芝公園六角堂跡

西村賢太の『芝公園六角堂跡』を読了した。 いつも通り、著者の経験を下敷きに書かれた連作の私小説ではある。が、この本に並べられている短編たちは、少しばかりこれまで読んだものたちと異なる質を帯びていた。 切り取られている時代は現代に近く、芥川賞…

束の間の休息

今日は久々に夕食前に仕事を終えた。 明日あるクライアントミーティングの資料が早々に出来上がったのだ。昨日の夜時点でほぼ勝算が見えていたが、案の定、上司からの修正指摘も少なく、定時前には資料を先方に送り込めた。 いっきに気が抜けたが、それでも…

我、コンサルなり

今日はクライアント先に出向いてのミーティング。 先方は、普段のプロジェクトメンバーに加えて部長級メンバーも急遽参加することになり、少しばかりの緊張感が流れた。 とはいえ、苦労の末になんとか納得のできる形に仕上げた資料。朝に説明練習をした際も…

蠕動で渉れ、汚泥の川を

西村賢太の『蠕動で渉れ、汚泥の川を』を読了した。 ふたたび西村作品に戻ってきた。改めて他作者の手掛けた美文調の作品を読んでからここに戻ってくると、彼の作品の魅力が理解できる。 実に映像性に富んだ文章なのだ。文章を辿ると遅延なしに映像が浮かん…

早起きして資料作成

今日は6時から暗い寝室で端末を開いた。 金曜日、新幹線の中で落書き帳にスケッチしていた資料イメージを、パワポ上で実際に資料化する段がきたのだ。 メモを机に広げ、さっそく画面に向かう。早く資料ができあがれば昼のミーティングまで仮眠するつもりだっ…

初めてのピアノ発表会

今日はホールで娘のピアノ発表会だった。 個人レッスンを始めて1年弱。今回が初となるお披露目の場だ。この日に向けておめかし衣装も買い、日々練習を重ねてきた。 とはいえ、娘は既に習得したことの精度を高める、といった練習には不向きなようで、我々親が…

今年も鬼退治

今年の節分は土曜日の今日おこなった。 去年と同様、妻お手製の鬼の被り物を使って、寸劇形式での豆まきを決行することにした。興味があったのは息子の反応である。 去年、息子は鬼で登場した私に恐れ慄き、号泣した。その様子はばっちりホームビデオに残し…

天才ですから!

朝6時過ぎに目が覚めた。 昨夜寝る前に悶々と考えていた、週明けまでに作らねばならない資料のことを脳が再び考え始めたのだ。 寝る前にWEBや書籍をパラパラと眺め、漠然としたイメージが固まりつつあった。睡眠前に頭に食材をぶち込み、目覚めのフレッシュ…

極めてピンチだ

ついに木曜の夜を迎えてしまった。 明日クライアントミーティングがある方の資料は早々に仕上げたが、月曜までに準備が必要な資料がボロボロの状態である。 今日の朝と夜である程度形にする算段だったが、思ったようにまったく進まなかった。ここまで酷いの…

ある意味朗報

今日は残業時間に部下と急遽ミーティングをした。 もともとの用件は、やり方のレクチャーや軽めの相談だったので、画面を共有しながら諸々の説明を行い、スムーズに当初の目的を果たした。 ただ端々では、お互いに笑いながら愚痴を吐き出したり、直近の面倒…