いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

初めての逆上がり

パパ、私ね、逆上がりができたんだよ。

 

娘が幼稚園から帰ってきて早々、私に向かって嬉々とした様子で報告してきた。その熱を帯びた言い方から、彼女の興奮が未だ冷めていないことが伝わった。

 

少し前に公園で見たときには、習得するまでにはまだ時間がかかると思っていた。それがこんなに早くできただなんて。私も驚いてしまった。

 

ただどうやら出来たのは一回だけのようだ。惜しいのが続き、成長の過程としてビデオに収めておこうと撮影したところ、なんとその奇跡の一回を映像に収めたようなのだ。

 

さっそく私も動画を見せてもらう。勢いをつけて足を持ち上げた娘は、その勢いのまま足が後方へと回り、宙ぶらりんの状態で踏ん張ったあげく、なんとか一回りして地面に足をつけていた。

 

着地と同時に娘が「できた!」という驚きの声をあげていた。初めての逆上がり。この映像は記念になるなと嬉しくなった。

 

ただそのあと何回か挑戦したが、二度目は出来なかったようだ。夕方の体操教室でも挑んだようだが、そこでも成功するには至らなかったらしい。完全習得まではもう少し時間が必要か。ただ一度できたということで、本人には自信が備わったに違いない。

 

ちなみに今日はバレンタイン。娘からは昨夜の時点で手作りチョコをもらっていた。今日のおやつ休憩でも美味しく頂いた。来月、チョコのお返しを彼女に渡す頃には、逆上がりも完全習得しているのではないか。