いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

蝉の抜け殻を眺めて

今日の午後は暇だったので娘と公園に行った。

 

幸い日が翳っていて比較的過ごしやすかった。とはいえ妻から聞いていたとおり公園に子供たちの姿は少なかった。連日暑い日が続いていたからだろう。

 

娘は久しぶりに自転車を走らせ楽しそうだった。公園に向かうまでの道路もだいぶ安心して見守ることができた。まだ私は歩いて付き添っているものの、もう少し上達したら、自転車で一緒にお出かけできるかもしれない。

 

緑地公園の木々には大量の蝉の抜け殻がくっついており、その数の多さを体現するかのような蝉の大合唱が鳴り響いていた。

 

観察すると、木の幹だけでなく枝、さらには葉の先端と、個体により羽化する場所はバラバラで興味深かった。幹のかなり上まで登っているものもあれば、道端の溝の淵で羽化しているものもあり、傾向の統計を取りたい気持ちになった。

 

もし学生で自由研究が求められるのだとすれば、それをテーマにしても面白いかもなという発想が浮かんだ。他にも歩きながらいくつかの自由研究テーマが浮かんだので、大人になってからの方が、自由研究には楽しく取り組めるのかもなと思うに至った。

 

園内を移動し、もうひとつの遊具エリアに着くと、娘は逆上がりを披露してくれた。以前に見たよりも安定感が格段に上がっており、自分の身体にあった鉄棒ではもちろん、大きな鉄棒においても失敗せずに毎回逆上がりを決めていた。空中逆上がりも習得中ということなので、もはや私よりも上手いかもしれない。

 

そんな感じで久しぶりに外で夕方まで過ごした。家に帰ると汗だくだったので、娘とシャワーを浴び、その後、仕事に戻りミーティングをひとつこなした。

 

仕事の方は穏やかでこのまま大きな起伏もなく夏休みを迎えられそうだ。せっかくだから家族と過ごそう。