いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

九九を覚え始める

娘が九九の歌を覚え始めた。

 

ポケモンの九九の歌があり、それがきっかけのようだ。妻もせっかくなので浴室に九九の表を貼り、お風呂の度に娘はその表を見ながら歌っている。

 

一の段は当然ながらにすぐに習得し、今日は五の段を覚えさせた。なんども暗唱させ、ついにマスター。嬉しそうにママに披露していた。

 

さらには、「ゴイチがゴ」から順に言うだけでなく、「5×7は?」といったピンポイントな質問にも、逡巡の後に答えられるようになった。本人も手応えを感じているようで、明日は二の段を覚えると、気合いを入れていた。

 

元教師の妻曰く、九九は小学校二年生で学習するらしい。私が思っていたよりも習うのが早いので、せっかくなら今のうちに習得させて上げたいなと思う。楽しく覚えられるなら、それにこしたことはない。

 

ちなみに、そんなかけ算のくだりが終わった後の夕食で、娘がぼんやりと時計を眺めて口をひらいた。

 

「なんか、五の段って、時計と読み方同じだね?」

 

その本質を捉えた娘の気付きに、素晴らしい、と妻と一緒に絶賛した。子供たちが何かを覚え、自らの知識を用いて世界の解像度を上げていく様は、見ていて本当に感動を覚える。そして私たち大人も、改めて学ばせてもらうのだった。

 

九九が全部言えるようになるまで、果たしてどれくらいの期間がかかるだろうか。見守るのが楽しみだ。