いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

俺の芝

ベランダに芝生を敷いた。 それ以来、ことあるごとにベランダに行ってしまう。陽が差してきたな、と思えばガラス戸を引いて外に出て、芝生の上にごろんと横になる。 ここ最近は天気もいいので、それが最高に気持ちよい。母親のお腹にいる胎児のように、好き…

連休のはじまり

金色ではないかもしれないが、今日から12連休だ。 昨日は休みまえ最後の在宅勤務だった。早朝と午後に分けて働くという変則的な勤務時間となったが、気持ちよく休みに入るためにいつも以上に頑張った。おかげでキリの良いところまで仕事を終えることができた…

猫を棄てる 父親について語るとき

村上春樹の新刊『猫を棄てる』を読了した。 発売を知ってからささやかな楽しみにしていた。発売日に購入し、すぐに読み終わった。100ページほどの短い本だが、装丁が綺麗でイラストには心惹きつけられる。 これまで村上が語ってこなかった父親についてじっく…

ベランダで日光浴

昨日は数時間をベランダで過ごした。 前日に敷き詰めたウッドタイルの横に、テントを立てたのだ。そこにご飯やお菓子を並べ、昼食をとった。 コンビニで買った、普段食べ慣れたものたちであったのだが、太陽の光と風にふれあいながらに食べるそれは、いつも…

DIYな一日

昨日はDIYな一日だった。 まずは朝からベランダ改造を行った。家族みんなでベランダにでて、届いたウッドパネルを敷き詰めていった。 とはいえ、まずはお試しで買ったので、敷き詰めたのはベランダの一角のみ。ただそれだけでもずいぶん様変わりした。ウッド…

任務完了

今週で重要な任務をやり終えた。 コロナ蔓延に伴う、職場の『ロケ分散対応』が完了したのだ。私がその責任者を任されていた。まっさらだった別ビルの空きフロアに、ゼロから職場環境を構築した。 それもただのオフィスとは違い、在宅勤務ができないほどの現…

わたしを離さないで

カズオ・イシグロの『わたしを離さないで』を再読。 これで読むのは2回目だ。数々の著名ランキングの上位に選出される、名作と名高いイシグロの代表作だが、実はこれまで私の中では、それほど評価が高くなかった。 理由は最初にこの本を読んだ時、その前に読…

自分が社会にできること

昨日はそれぞれの実家と電話で話した。 妻の実家は向こうからテレビ電話がかかってきた。私の実家の方はふと思うところがあり、こちらから電話をかけた。それぞれお互いの近況を交換しつつ、この状況下での苦しい闘いについて慰め合った。 どちらの実家にも…

ハサミの使い手

今日は久しぶりの在宅勤務だった。 社内でもリモート勤務者が増えたため、アクセスの集中を防ぐ目的で組織によって業務時間を分散する運用が開始されている。そのため私は早朝から業務をしていた。 在宅勤務は不便な面も多いが、やはり外に出なくていいので…

辞書を絵本で引く

娘はよく辞書を手に取る。 私の本棚に置いてあるやつだ。三省堂の辞書はカバーがオレンジ色なので、そのポップさを気に入っているのかもしれない。とにかくよいしょと辞書を取り出しては、パラパラと楽しそうに捲っている。 昨日もベッドの上で辞書を開いて…

ベランダ掃除

昨日は家族みんなでベランダ掃除をした。 「おうち遊び発展の鍵はベランダにあり!」という妻の号令により、まずは掃除してみることにしたのだ。 我が家のベランダは一般的なマンションと比べるととても広い。たしかにうまく使えば、楽しい遊び方ができそう…

お家で卓球

昨日は娘にささやかなオモチャを買って帰った。 家の中で退屈しているだろう娘を少しでも楽しませたかったのだ。アンパンマンのエアーボールと音を鳴らして飛ぶ風船、机の上で遊べるミニ卓球セットを買った。 娘はひとつずつそれらを開けていった。アンパン…

休日出勤

今日は休日出勤をしている(今は昼休憩中)。 コロナに伴うリスク軽減対応の為だ。環境的にどうしても在宅勤務ができない現場メンバの為に、別ビルにゼロから職場を構築してあげている(ロケ分散)。 最近ではほぼ毎日、コロナの恐怖に怯えながらも外に出て…

聞き分け

娘は「仕事」に対しては聞き分けがよい。 在宅勤務が増えたことで、その傾向は強くなっている。通常は鍵のある寝室にこもって仕事を行っているのだが、その間大人しく私をほっておいてくれる。 また昨日は妻がスーパーに行く間、パソコンを食卓へと運び、そ…

はじめての愛妻弁当

昨日は仕事に“愛妻弁当”をもっていった。 会社生活ではじめてのことだ。少し前に、お弁当をつくってくれないかと妻に頼んでみたところ、快く引き受けてくれ、お弁当箱まで選んで買ってくれた。 お弁当箱はリュックにも入れやすい、幅が狭く高さのある積み重…

穏やかな目覚め

穏やかな休日の朝だった。 私は夢の中でサッカーをしており、ボレーシュートをしたところで現実世界でも足を振り、それが妻に当たって痛がらせてしまった。うんざりしたような妻の舌打ちが聞こえ、私は薄っすらと目を開いた。 妻には申し訳ない気持ちになっ…

職場でコロナ

職場でコロナ罹患者が出たらしい。 恐れていた事態だ。「らしい」と言うのは、課長伝いで聞いたからであり、私はここ2週間ほど在宅勤務とロケ分散対応で別ビルにいたため、感染のあった職場には近づいていなかった。 土曜に検査で陽性が確認されたため、休み…

ハウルの動く城

『ハウルの動く城』のBlu-rayが届いた。お家での週末を少しでも楽しいものにしようと、先週に購入手配していたものだ。家族で楽しめる映画を買おうと妻と話し、久々に観たいと思ってハウルに決めた。 因みにジブリ映画はどれも好きだが、これまでには『風立…

ジンベエが好き

ONE PIECEのキャラクターで私はジンベエが好きだ。 なぜこれほど彼に惹かれるのかは、自分でもうまく説明できない。でも彼が話に登場し、活躍する様を見るだけで、なんだかとても心弾むのであった。 性格や能力、ルックスにいたっても、ジンベエは自分とは全…

マクス

「なんでママ、まくすしてるの?」 娘はマスクのことを”マクス"と呼ぶ。そのたび私たちが訂正を加えているのだが、なかなか覚えてくれない。 ただ、愛嬌のある娘のその言い間違いに、昨日は思わずほっこりとした気持ちにさせられた。 減りゆく手持ちに気を病…

お腹の中にいた頃

さみしかったんだよ、と娘が言った。 就寝前のおしゃべりタイム、妻のお腹の中にいる赤ちゃんの話をしていたときのことだ。娘は自分もママのお腹の中にいたんだよ、と少し前に妻から教えてもらった事実を、得意げに私に話してくれていた。 自分もお腹の中に…

バビロンに帰る

スコット・フィッツジェラルドの『バビロンに帰る』を読了した。村上春樹による編訳だ。これでフィッツジェラルド作品を読むのは5冊目となった。今回も文章が奏でる調べを堪能しながらに読んだ。 本著には、フィッツジェラルドの短篇5篇と、彼に関する訪問記…

振り付けダンス

最近の娘はよく運動をしている。 というのも、テレビの前でハードなダンスをしているからだ。これまでも歌に合わせて創作ダンス(私の影響でどこかブレイクダンス調)を披露してくれていたが、ここ最近は決められた振り付けのある歌で踊っている。 足のステ…

こどもちゃれんじ

娘が『こどもちゃれんじ』をはじめた。 この4月から幼稚園生になるのをきっかけに。コロナ騒ぎがしばらくは落ち着かないだろうことも予想して、お家の中で間を持たせるため、といった狙いもある。 しまじろうにはもともと馴染みをもっていた娘。教材が届くと…

パフェ作り

昨日は家族でパフェ作りをした。 妻の発案だ。外出ができないということで、家の中で楽しめる企画を提案してくれた。前日にはスーパーでそのための食材を購入し、準備を整えてくれてもいた。 おやつの時間になり、妻が『パフェ作り宣言』を発動した。すると…

おてて痛いから

公園に出掛けて簡易テントを張った。 妻はテントに寝そべり、娘は枯れ木を踏みしめ獣道を勇み足で歩いていた。私はそんな娘について回り、たまにテントに連れ戻しては、皆で一緒にお菓子を食べた。 夕方、まだ遊び足りない娘がひとりテントから駆けだした。…

ちょっとだけ

娘とふたりで寝るときの恒例がある。 「ちょっとだけあそぼ?」と娘に言われることだ。彼女はそのとき親指と人差し指で『C』のマークを作り、「ね、こんくらいだけから」と言って指同士をすれすれに近づけ、“ちょっとだけ”具合をアピールしてくる。 その様が…

ミーミとジャービ

可愛いことに、娘は自分の両手に名前をつけている。 右手がミーミ。左手はジャービ。手を人形にみたてて遊んでいた頃に命名され、以来娘はたまにその呼び名を口にする。漫画『寄生獣』の“ミギー”みたいだ。 いきなり「ジャービがぁ」と話し始めるので、最初…

混沌

会社でのコロナへの対応が激化してきた。 昨日からは半強制のテレワーク指示も全社的に出ており、更に差し迫った状況にあることを実感させられた。 その反面、在宅勤務ではできない業務の継続に向け、ロケ分散の対応はこの状況下においても手を緩めることが…

交渉力

橋下徹の『交渉力』を読んだ。ビジネス書を読むのは久方ぶりだ。前作の『実行力』が読み応えある内容だったため、今回も手に取り読んだ。 机上の空論ではなく、後付けの理論でもない、実際の交渉で心得ておくべき項目が記されている。これまで弁護士として政…