いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

聞き分け

娘は「仕事」に対しては聞き分けがよい。

 

在宅勤務が増えたことで、その傾向は強くなっている。通常は鍵のある寝室にこもって仕事を行っているのだが、その間大人しく私をほっておいてくれる。

 

また昨日は妻がスーパーに行く間、パソコンを食卓へと運び、そこで娘を見守りつつ仕事を行ったのだが、そのときもひとりでお利口に遊んでくれていた。

 

食卓での仕事はとてもやりやすく、妻が帰ってきてからもしばらくそこで仕事を続けたほどだ。たまに娘も思わず私に話しかけてくるのだったが、妻が「お仕事中」と言うと、素直に引き下がってくれるのであった。

 

改めて、この状況下で娘が聞き分けを覚えている歳になっていてよかったなと思った。もしも娘が非協力的だったなら、こんな風に家で仕事はできなかっただろう。

 

毎回の恒例だが、仕事が終わる時間が近づくと、娘はいつも駆け寄ってきて、ドア越しに叫ぶのであった。

 

「ぱぱ、もうおしごとおわった?」

 

ドアを開けたとき、私を迎えてくれる笑顔といったら。