いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

はじめての愛妻弁当

昨日は仕事に“愛妻弁当”をもっていった。

 

会社生活ではじめてのことだ。少し前に、お弁当をつくってくれないかと妻に頼んでみたところ、快く引き受けてくれ、お弁当箱まで選んで買ってくれた。

 

お弁当箱はリュックにも入れやすい、幅が狭く高さのある積み重ね型だ。量は多くないのだが、仕事のある日の昼食は私はもともと小食になるので問題にはならない。

 

お弁当はとても美味しく、すぐに完食してしまった。見栄えも良くて思わず写真も撮ったほどだ。食べ終わると、妻に心からのお礼のメッセージを送った。

 

ここのところ、妻の包容力に感動を覚える場面が多い。先日は、こんな状況下で未だ外に出て仕事をしなければならない私に対し、こんな言葉をかけてくれた。

 

「パパがどれくらい注意してるかを知ってるから。それでもしコロナになっても、責めたりはしないからね」

 

可能な日は漏れなく在宅勤務をしているが、ロケ分散対応の責任者となった為、それを完遂するまではどうしても外出が余儀なくされる。そんな私の立場に理解を示し、できる限りの優しい言葉をかけてくれたのだ。

 

またその前にはこんなことがあった。私が殺人犯になって逃亡するというリアルで怖い夢を見て、それを妻に話した際だ。妻は少し考え、こんなことを言ってくれた。

 

「もし本当にそうなったら、私は自首をすすめるよ。大丈夫、いつまででも帰ってくるのを待ってるから」

 

仮定の話なのにとても感動してしまった。この人はどんな状況下でも味方でいてくれる。そんなパートナーがいてくれることに、底知れぬ心強さを感じたのであった。

 

有事の際ほど、本当に大切なものが実感できるものだ。