いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

赤ちゃんのお世話ごっこ

娘は事前準備に余念がないようだ。 妻の妊娠がわかってからというもの、赤ちゃんをお世話する遊びをやりたがる。そのため先日はオモチャの哺乳瓶も買い与えた。毎晩それを使って人形や私を赤ちゃんにみたて、お世話の予行練習を行なっている。 昨夜も私に「…

よい上司に巡りあう

昨日は所属本部で100名規模の懇親会があった。 若手の参加率が低いので管理者の多さが目立っていたが、それゆえに上の人たちとたくさん話せた。入社8年目ともなると顔なじみも増え、元上司などもいたので話す相手には事欠かなかった。 私は酒があまり飲めな…

なかなか身につかない英語力

去年買った英単語帳をとりあえず読み通した。 会社での昼休みを使い、ちょこちょこと勉強していたのだ。TOEICで600点をとるための対策本であるが、1周を終えてみて、英語力が上がった感覚は皆無である。 まずは知ってる単語を増やし、英文を読む習慣を身につ…

他人に対するイライラを鎮める

他人を思い通りに動かすのは至難の業だ。 それゆえにストレスが溜まる。昨日も会社でそのストレスを味わっていた。相手はいつも同じ。先輩なのだが、責任感が欠如しており、しばしば足を引っ張られる。 その悪さ加減は部門長にすら伝わっており、いろんな人…

試される演技力

魔法の杖を持った娘が、私にそれを振りかざす。 「うさぎさんに、なあーれ☆」 私はその場にしゃがみこんで、ぴょんぴょんと跳ねた。娘はニンマリとご満悦で、自分に備わった魔法の腕前を喜んでいるかのようだった。続け様に杖を振りかざす。 「かんがるーに…

マイ・ロスト・シティ

スコット・フィッツジェラルドの『マイ・ロスト・シティ』を読了した。訳者は村上春樹だ。村上が翻訳した初めての作品としても知られている。この前に同時代の作家ヘミングウェイの作品を読んだことで、あらためて比較対象としてフィッツジェラルド作品が読…

久しぶりの産婦人科

昨日は時間休をとり、妻の産婦人科に付き添った。 久しぶりにそこに漂う独特の雰囲気を味わう。空気の底には幸福な期待感が堆積している。ただその上に不安や緊張といった相反する層が薄く覆い被さっていることで、粛然とした、少し張り詰めた空気が流れてい…

「これは、だあれ?」

画面を指さしながら、娘が首をかしげた。 君だよ、と教えてあげると、娘はぽかんとした表情でふたたび画面を見つめた。理解が追いついていないので、しっかりと言い直す。赤ちゃんのときの君だよ、と。 昨夜、ハンディカムで撮った昔の映像をみんなで見返し…

生きる上でのテーマと人格形成

生きる上で感じている不条理について、妻と話した。 たまに思いつきでこのような話を妻にふっかける。そんなとき、妻もすっかり慣れたもので「なんで?」だとか「どうかしたの?」だなんて野暮なことは口にしない。 一応その話題を持ち出す“文脈”は私の中に…

ちくりっ娘

娘はママが大好きだ。 そんなママから褒められるためだったら、娘は私を踏み台にする。例えば、昨日でいえばこんなシーンだ。 私と妻が、頂き物のクッキーをどう分けるかで冗談の言い合いをしていた。すると娘が私をきっと睨みつけ、「ぱぱだめ、ままのでし…

子供ならではの価値観

子供ならではの価値観は面白い。 昨日会社から帰ると、娘がお医者さんごっこをしていた。シールやテープを絆創膏にみたて、ぬいぐるみの腕や足に貼ってあげていたのだ。 「ぱぱは、どこがいたい?」「うーん、ここかな」「じゃあ、てーぷ、はってあげますね…

ジェットコースター

娘と新しい遊びをした。 昨日は一日家にいたので、少しでも楽しませてあげたかったのだ。とはいえ、その遊びが生まれたのはたまたまの偶然だったのだけれど。 テレビ画面と身体をつかった遊びだ。YouTubeでジェットコースターの主観動画を探し、それを画面で…

日はまた昇る

アーネスト・ヘミングウェイの『日はまた昇る』を読了した。私にとって初となるヘミングウェイ作品だ。彼の作品には長らく興味を持っていたが、なかなか手を出せなかった。理由としては、海外文学の読み手として信頼を寄せている村上春樹が、ヘミングウェイ…

ボクらの終わりなき旅

昨日は研修終わりに友人と飲みに行った。 梅田で待ち合わせたのだが、友人の仕事が長引き2時間ほどの待ち時間が生じた。私は本屋を4店舗ハシゴした後、一番気に入っている本屋で(椅子に座って棚にある本が読めるのだ!)本を読んで過ごした。なんとも楽しい…

ロジカル・シンキング研修に参加

ロジカル・シンキングの外部研修に参加した。 ある程度自信をもっているスキルだが、改めて体系的に学び直し、次のステップに備えようと思ったのだ。そのため会社で紹介された研修の中でも最もレベルの高い「上級者向け」の研修を選んだ。 しかし冒頭からそ…

anone

「あのね」の数は興奮のバロメータだ。 娘の話である。彼女は興奮すると、おもしろいくらいに「あのね」を連呼する。昨日、私が会社から帰ってきたときもそうであった。娘が駆け寄ってきて口を開く。 「あのね、あのね、きょうね、あのね、○○ちゃんとね、あ…

やらせ

娘はよく『やらせ』をする。 代表作としては褒められ高を上げさせるための『やらせ』がある。昨夜も洗面所でそんな場面があった。娘にうがいをするように言うと、こんなふうに頼んできた。 「“そんなのできないんじゃない?”っていって」 私が台詞を言うと、…

胸まくら

身体が軋むように痛い。 夜中のあいだ娘の頭を身体に乗せていたからだ。ここのところ娘は、夜中にねぼけて起きるたび、私の姿を探し、身体のどこかに頭を乗せてくる。 気持ちはわからなくもない。私の身体を枕にすれば、さみしくないし、あったかいし、やわ…

大好きじゃない

娘には『大好き』か『大好きじゃない』かしかない。 嫌いなもの、苦手なものに対しては、よく「大好きじゃないの」と言い、苦虫を噛み潰したような顔をする。 昨日はそれ関連で、少しショックなことがあった。 ソファに座っていると、私の腕に抱きついてくる…

おともだちになりたいの

娘は公園を『お友達をつくる場所』と捉えている。 昨日も公園へと向かいながら、「おともだち、いるかなあ、だれかいるよね」なんて呟きながら歩いていた。 公園につくと娘はひとり遊びながらも、まわりに視線を走らせ同年代の子どもがいないかを探していた…

元上司からもらう刺激

昨夜は昔の職場の人たちと飲んだ。 楽しかった。2軒の店をハシゴし、終電ギリギリまで飲んだ。昔をふりかえり、愉快な話は尽きなかった。 その中の最年長メンバは、私が今でも目標としている元上司だ。出会ってからもう5年半が経った。当時の私は会社に入り…

ぱぱ、くいしんぼう

最近、娘がよく口にする言葉がある。 「もう、ぱぱくいしんぼう」 やれやれなんだから、といった表情でこのように言う。しかし娘はその使い方を少し間違えているみたいだ。 昨夜遊んでいるときに言われたのはこんな場面であった。チョロQ型の車のオモチャを…

わたしたちが孤児だったころ

カズオ・イシグロの『わたしたちが孤児だったころ』を読了した。作者の5作目にあたる長篇小説となる。新年最初の読書として、信頼を寄せるイシグロ作品を選んだ。読み始めてすぐにその判断が正しかったことを悟る。相変わらずに澄んだ筆致で、冒頭からその世…

夜はこれから

おそかったじゃない、と娘が言った。 昨日は残業したのだ。私はお風呂にいる妻から濡れた娘を受け取り、タオルで身体を拭いてあげていた。 「ごめん。でもお仕事がんばったんだよ」「えー、ぱぱ、すごいじゃない」 娘はそう言うと子犬のような笑顔を浮かべ、…

仕事を満喫

昨日は新年初日の出社だった。 ひさびさの仕事はとても楽しかった。まずは朝から年度末までにやらなければならない事柄を整理し、それぞれに対しての道筋を立てた。 この作業が自分は好きみたいだ。どのようなやり方をとったら、誰に協力を求めたら、その課…

会社に行くぞ!

今日から仕事がはじまる。 ただ例年と比べると、そこまで悲愴感に包まれていない。もちろん家族と離れて会社に行くのは辛いのだが、少なくとも初日に対しては「よし、やるぞ」という気持ちが沸き上がっている。 理由としてはふたつある。ひとつは休暇への入…

公園での出会い

公園は、子供にとっての出会いの場だ。 特に娘のように社交性に富んだ(この表現には親の贔屓目が多分に入っている)子にとってはそうであろう。 ここのところ連日、公園遊びをしていた。特に昨日と今日は訪れた場所も時間も同じだった。それなのに、そこで…

面のかわいさ

連休で何が嬉しいかって、娘とずっと一緒なことだ。 平日やいつもの週末だけでは見られない、連続性のある娘を楽しむことができる。いつもなら“点”のかわいさ、せいぜい見られて“線”のかわいさだが、10連休もあれば“面”のかわいさをも堪能することができるの…

お子様ランチ

娘がお子様ランチを完食してみせた。 昨日は夕方からショッピングモールに出掛けていた。妻は初売りセールで洋服を買えて嬉しそうだった。娘も昼寝から目覚めると、オモチャ屋さんをハシゴしたのでご機嫌な様子を見せていた。 暗くなったので、私たちは夕食…

正月の公園

年始の公園はとても穏やかだ。 遊んでいる子供たちの様子は同じなのに、なぜか普段の休日よりもゆるやかに時が流れているように見える。 子供たちを見守る大人たちの違いだろうか。そう思い、彼らをしばし観察してみた。案の定、そこにいる誰もがいつもより…