いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

胸まくら

身体が軋むように痛い。

 

夜中のあいだ娘の頭を身体に乗せていたからだ。ここのところ娘は、夜中にねぼけて起きるたび、私の姿を探し、身体のどこかに頭を乗せてくる。

 

気持ちはわからなくもない。私の身体を枕にすれば、さみしくないし、あったかいし、やわらかい。問題なのは私に生じる重みの方だ。場所によっては苦しくて眠れないし、そこを避けて眠れたとしても、しばらくすれば痺れと痛みが襲ってくる。

 

結局、寝ている間に何度も体勢を変え、ポジションを修正し続けなければならない。うまいこと娘を身体から降ろしても、ふたたび寝ぼけて目を覚ますと、私の身体に覆い被さってくる。

 

今朝は朝方に、娘がリビングでひとり寝る妻(娘を回避するための措置だ)のもとへと行きたがったので、そこに送り届けた後はひとりぐっすりと眠れた。ただ、それまでに喰らったダメージは、目覚めた後にも色濃く残っていたのであった。

 

抱きまくらでも買ってあげれば娘はそちらに向かうのだろうか。そうでもしなければ、このままでは身体がもたない。まあ、寝ぼけながらに自分を求めてくれる娘にはキュンとさせられるのだけれど。