いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

おうち

二日ぶりとなる活字が身体に染み込んでいった。

 

雨のなか娘を幼稚園のバス停まで見送った後は、リビングで眠る妻と息子を起こさぬよう、寝室でひとり読書に勤しんだ。

 

パラパラとページを捲る感覚が心地よく、リズム良く飛び込んでくる言葉たちを喜びと共に歓迎した。

 

旅行疲れからか、リビングのふたりはまだまだ起きそうにない。そこで映画を一本鑑賞し、英語のテキストを読み、転職関連の情報に目を通した。そしてふたたび小説を手に取る。なかなかに贅沢なひとり時間を過ごすことができた。

 

昼食をとり、妻と一緒に撮り溜めたドラマを観ていると、気づけば娘のお迎えの時間になった。傘をさし再びバス停へと向かう。

 

娘はバスの中で熟睡していて、先生に起こされてもなかなか起きなかった。仕方ないので外から私も声をかけると、驚いたように目を覚ました。寝ぼけたままバスを降りたが、先生たちへのご挨拶は他の子よりも大きな声でしていた。褒めてあげたくなったので、娘を抱っこしたまま家まで帰った。

 

子供たちと家の中で遊び、夜ご飯は豆乳鍋を作った。雑炊まで食べ、食後は娘と即興で考案したボードゲームで遊んだ。子供たちとシャワーを浴びて、リビングに四人で寝る布団を敷いた。

 

昨日までの京都旅行とは真反対といえるほど、平凡な休日だった。だがそれがいい。雨の日は無理せずお家で過ごせばいいのだ。さて、もう少し読書を。