いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

七夕の再会

1年ぶりに織姫と再会した気分だった。

 

激務の今週。まえ二日は遅くまで残業し、家に帰り着くと既に娘は寝室で眠っていた。息子はママと一緒に起きていたので少しは触れ合えたが、娘とは一切接することができなかった。

 

そんななか、今日は七夕だということもあり、仕事を切り上げ定時で帰宅した。リビングに入ると、当たり前のことだが、起きた娘がそこにいた。

 

たった2日会えなかっただけなのだが、とても久しぶりに会ったような感覚だった。あ、動いてる。本物の娘だ!じわじわと実感が湧きあがってくる。仕事づくめの長い1日1日だったので、3日前まで休日だったことがにわかに信じられなかった。

 

ただそのようなコンディションであっても、起きている娘と接しているだけで、徐々にモードが切り替わってくる。久々に仕事のことを頭から追いやり、家族と過ごすリラックスした気持ちになれた。

 

妻が準備してくれていた七夕の飾り付けも楽しんだ。娘から折り紙を渡され、妻から教わったのであろう編み飾りの作り方をレクチャーしてくれた。短冊にもそれぞれに願い事を書いていく。娘はプリキュアになることを願い、妻は旅行を、私は平穏なる日々の訪れを天の川に向かって願った。

 

その後は娘と息子とリビングで戯れあい、騒々しくも楽しい時間を過ごした。子供たちとお風呂にも入れた。妻の配慮のおかげで、娘が寝るまでの間、しばし休日のような穏やかなひとときが流れた。

 

こんな平日が毎日続けばいいのに。しかしそうなるのはもう少し先になるだろう。明日からもまた、戦場と化した職場に赴かねばならない。でもきっと大丈夫。私たちの願いは天にまで届いているはずだ。