いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

アイネクライネナハトムジーク

伊坂幸太郎『アイネクライネナハトムジーク』読了。先日久しぶりに伊坂作品を読んで以来、その軽快な読み心地に魅力を感じたのでこの作品を続けて手に取った。 伊坂作品は、いわば漫画のようにさらさらと読むことができる。特にこの本は短編集であったことも…

案の定、傘を忘れる

とても悔しい。そして、ふがいない。 昨日、会社へと向かっている途中で、ふと、前日に傘をもって帰ってきていないことに気がついた。 あるあるのことなのだが、今回は後悔が大きかった。というのも、一度手ぶらで家から出た後に、ぱらぱらと小雨が降ったこ…

スナップショット

娘の動画には日々癒やされている。 妻と娘が里帰り中の今、ふとした瞬間に動画を見返すことが増えた。動画の中の彼女はいつだってご機嫌で、見ているこっちまで嬉しい気持ちにさせられる。 考えてみればそうだ。動画はいわば日常のダイジェスト版である。妻…

業務引き継ぎ

昨日は来月からの異動先へと引き継ぎに行ってきた。 一緒に転入となる上司や後輩とも顔合わせをし、担当全体で実施している業務内容を、午後みっちり使って引き継いでもらった。覚悟していたものの、やはり扱う案件は多岐に渡り、その責任の重さも改めて実感…

反動をおそれる

この四連休はどこにも行かなかった。 外出したのは散髪とスーパーくらいだろう。妻と娘も里帰り中の今、コロナのこともあるので外出は控えた。 一日の過ごし方はほぼ毎日変わらなかった。映画を観て、テレビの録画を観て、昼寝をして、小説を読む。 その中で…

クラウドクラスターを愛する方法

窪美澄の『クラウドクラスターを愛する方法』を読了。窪の3作目にあたる本作だが、地味であまり知られていない作品だ。未読の窪作品が読みたくて検索してみたところ、見かけない表紙がでてきたので今回読んでみた。 内容としても比較的地味な短篇が2篇収録さ…

Ready

一昨日、久方ぶりに髪型を変えた。 といっても見た目はほとんど変わらない。梅雨や暑さ、そしてマスクをしつづけるせいでもみあげ部分がゴワゴワとしていたので、その部分をすっきりとさせたのだ。 刈り上げまではいかないものの、ソフトなツーブロックにし…

バック・トゥ・ザ・フューチャー

昨日今日で『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の全3部作を観返した。先日あったテレビ放送の録画だ。 久しぶりに観たがやはり偉大なる名作だ。何度観ても古くささを感じさせられない。それどころか、見事な展開には思わず唸り、改めて舌を巻くばかりなので…

すみなれたからだで

窪美澄の『すみなれたからだで』を読了した。文庫本の新刊がでると、つい買ってしまう作家だ。デビュー作を読んで以来、彼女の描くテーマと文体に惹かれている。今作も彼女らしさがでていて良い作品だった。そして相変わらず、タイトルのつけかたが秀逸であ…

娘にほっとかれる

娘はたくましい適応力の持ち主だ。 娘たちが里帰りして早二週間が経った。今ではすっかり実家での生活にも慣れたようだ。そして、パパと離ればなれに暮らすということにも、彼女はすっかり慣れてしまったように見える。 昨夜もお風呂上がりにビデオ通話をし…

肉体改造

下腹部の内側におぼろげな痛みを感じる。 よしいいぞお、とほくそ笑む。痛みがあるということは、筋肉が破壊された証拠だ。壊された筋肉は再構築をはじめる。そう、前よりも強く生まれ変わるのだ。 少し前に、ふとマッチョになりたいと思い立った。 お風呂に…

庵野映画をどっぷり観返す

この週末で庵野監督の映画を観漁った。 具体的に言えば『シン・ゴジラ』と『エヴァンゲリオン新劇場版(序・破・Q)』を改めて観返したのだ。 どれも前回観たときからは数年が経っている。私は特に熱心なファンというわけではないのだが、妻や娘が里帰りをし…

青春時代に想いを馳せる

スマホの容量が家族写真でいっぱいになった。 ゆえに昨日はパソコンへのデータ移行を実施した。端末認識が不安定で少し難航したが、10ギガほどの容量を空けることに成功した。これでしばらくは安泰だろう。 パソコンを取り出したついでに、ふと思い付きで、…

刺激的な日

昨日は発令を受けた。8月に部署異動をする。 内示で課長から異動先は事前に聞いていたが、発令を受けとる際には兼務として別のプロジェクトへの参画も告げられた。思わず「え、なんすかそれ」と漏らし、発令者の幹部を笑わせてしまった。 なかなかイカツイ名…

お役御免

トラブル案件のヘルプ役がお役御免となった。 まだ収束に向けた対応は続いているのだが、あとは幹部レベルで対応する謂わば大人のフェーズに入ったのだ。 昨日も一応は出社しスタンバイをしていたものの、結局私の出番はなかった。おかげで久方ぶりに手持ち…

頼むから静かにしてくれ

レイモンド・カーヴァーの『頼むから静かにしてくれ』を読了した。翻訳は村上春樹で2冊で構成される。カーヴァーの最初の短編集である。私はその他の短編集は既読なので、順番で言うと逆の読み方となった。 初期のカーヴァー小説の特徴は「切れ味」にある。…

雨がきこえる

お外から雨の音がきこえてくる。 ザーザーとうるさくって、なかなか寝られない。音が大きくなるたびにドキドキしてしまう。だって雨がいっぱいふると、ママのケータイからこわい音が鳴るからだ。 早くお外であそびたいなあ。ふと、となりのママがもぞもぞと…

半沢直樹の総集編

半沢直樹の総集編を見終わった。 改めて面白いドラマである。私は原作も読んでいないので、今週末から始まる続編もすごく楽しみにしている。 銀行員ではないがサラリーマンをしていると、ドラマ内の昇格や人事に纏わる話にはとても共感できる。まだ私も一応…

ハツカネズミと人間

スタインベックの『ハツカネズミと人間』を読了。ノーベル文学賞作家であるスタインベックの有名な中篇小説だ。これまでに映画化や舞台化もされている。 彼の作品を読むのは『怒りの葡萄』に次いで2冊目となる。前作同様、写実的な描写と会話文が物語を牽引…

おもむくままに

貪るように娯楽を喰らう。 ひとりの際、私はたいていそのようにして休日を過ごす。昨日はまさにその典型のような一日であった。 朝起きてひとつ映画を観る。バラエティ番組を流して朝ご飯を食べる。その後しばし本を読み、文章を書き、昼食をとりながらもう…

ぽかぽか

昨日は久しぶりに定時で会社を出た。 すぐに妻に連絡し、ビデオ通話の約束をとりつける。シャワーを浴び、ご飯をたべ、連絡がくるまで微睡んだ。 妻と娘の寝支度が終わると、通話が開始された。久々にみるふたりの姿に心がほころんでいくのを感じた。娘はす…

出張弁当

連日、残業が続いている。 家に帰るのは0時前で、寝床に横たわるのは1時を越える。更には朝早くに出社することもしばしばで、必然的に睡眠時間が削られている。コロナ感染もまた増えてきたので、健康面では本当に気をつけなければなるまい。 妻と娘は出産に…

老人と海

ヘミングウェイの『老人と海』を読了した。本屋を徘徊していて、ふと新刊コーナーで足が止まる。美しい表紙に引かれて思わず手に取る。それがこの本だった。見れば名作『老人と海』の新訳版ではないか。思いも寄らぬ出会いに、意気揚々とレジへと向かった。 …

正念場は稼ぎ時

大雨の中での移動となったが、妻と娘は無事に実家へと到着できたようだ。仕事中に妻からその連絡を受けた。 ほっと胸を撫で下ろす。大雨の影響で家についた後も、1Fの荷物を2Fに運ぶ等いろいろと大変だったみたいだが、騒々しくも一日を終えることができたよ…

七夕の別れ

七夕とは逢える日ではなかったか。 我が家では今年は別れの日となった。今日で妻と娘が里帰り出産のために実家へと帰る。朝の時点でお別れだ。 よりにもよって歴史的な大雨と重なったため、ふたりが無事実家へと帰れるかどうかを案じている。荷物は事前に配…

侘しさの予兆

娘が無事、ただの風邪だと診断された。 十中八九そうかなと思ってたとはいえ、しっかりと医師に診断されるとやはり安心する。薬も処方してもらい、市販のものより効いているようだ。一件落着である。 無感染の確認がとれた為、明日は予定通り妻たちが里帰り…

つづく空咳

娘はあれから熱は出てないが、空咳が続いている。 いつもなら気にもしない程度だ。しかし社会の状況が状況であるし、なにより妻の里帰りも近いため、神経質にならざるを得ない。 そんなわけで、今朝は念のためコロナ受診相談センターの方にも電話をしてみた…

安堵と寂しさ

娘の発熱は1日でおさまってくれた。 やはり今週からフルで幼稚園に通うようになったため、その疲れが蓄積され、風邪をひいてしまったのだろう。 まだ少し風邪の症状(鼻水や空咳)が残っているので完治とは言えないものの、娘自身はいたって元気なので、私た…

皆で困難を乗り越える

結局、昨夜も深夜0時に家に帰りついた。 トラブル対応でしばらくはこんな感じが続くだろう。私はトラブルに関わる当事者ではないのだが、ヘルプとして彼らを支える役を任されていた。タイトなスケジュールとプレッシャー、それらが私たちに襲いかかる。 とて…

天国から地獄

哺乳類に酸素が必要であるように、魚に水が不可欠であるように、本好きは次に読む本を切らしてはならない。 在宅ワーク中心の生活の中、昨日は久しぶりの出社日だった。昼休み、早々にお弁当を食べきった私は、意気揚々とビル近くにある本屋へと足を運んだ。…