いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

バック・トゥ・ザ・フューチャー

昨日今日で『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の全3部作を観返した。先日あったテレビ放送の録画だ。

 

久しぶりに観たがやはり偉大なる名作だ。何度観ても古くささを感じさせられない。それどころか、見事な展開には思わず唸り、改めて舌を巻くばかりなのであった。

 

とにかく脚本が素晴らしい。タイムトラベルものでできる遊びを、洩れなくと言っていいほど詰め込んでいる。

 

過去へのトリップ、未来へのトリップ、大昔へのトリップ。本人との鉢合わせによるパニック、未来情報をもとにした過去での先回り、歴史の改ざんによるパラレルワールドの出現、などなど、ただそれだけではない。

 

パート2では、パート1で戻った過去の同じ場所にふたたび戻ることで、タイムトラベルをした数時間前の自分とも接近するのだ。なんとも面白い展開だろう。

 

それらの展開により、パート1からパート3では、同じ場面が別角度から何度も登場し、タイムトラベルの多層的な面白さを、よりわかりやすい形で演出している。

 

過去から未来の相棒へと手紙や車を託したり、過去の相棒を頼って未来の相棒を救いに更に過去へと遡ったりと、縦横無尽な物語展開には飽きる暇が見つからない。
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また当初は洗濯機型の構想だったというタイムマシーンを車型(デロリアン)にしたことで、物語の随所でトラブルを発生させ、展開に広がりも生み出している。車もどんどんと改造が施され、なにより抜群の格好良さだ。

 

文句のつけようのない完成度の高い三部作に思うが、当初は続編をつくる計画はなかったというから驚きだ。その証拠にパート1からパート2作成までの間には4年もの月日が空いており、同じシーンを撮るためにセットも一から組み直しをしたとのことだ。

 

当然役者たちも4つ歳をとっているわけなのだが、そうは感じさせない素晴らしい演技をしている。今回続けて観た上でも、まったく違和感を感じさせられなかった。

 

今後も何度でも観返す作品だろう。子ども達が大きくなったら、是非とも一緒に観たい作品のひとつである。