いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

結婚記念日に温泉へ

私たち夫婦の5回目となる結婚記念日だった。 そのため私は年休をとり、家族で『空庭温泉』に行った。本当は別の場所に行くプランも立てていたのだが、前日の時点で雨が降ることが濃厚になったので、急遽行き先を変更したのだ。 『空庭温泉』は今年にオープン…

むすめ画伯

まずはこの絵を見て欲しい。 昨夜3歳前の娘が描いた絵である。何に見えるだろうか。そう、バイキンマンだ。私が描いたものを真似して、いきなりこれを描いて見せたのだ。 これまでも娘はお絵かきが大好きだった。しかし彼女が描くものといえば、マルだったり…

パパったら

娘に言われると思わず嬉しくなる言葉がある。 「もう、パパったら」という言葉だ。昨日はその言葉を妻と娘に同時に言われ、とても上機嫌になっていた。 当然、呆れられた際に使われる言葉なのだが、そこには「親しみ」と「情愛」の念がにじみ出ている。 なに…

ブロック上手

娘のブロックつくりのスキルが上がっている。 レゴの幼児版デュプロのブロックだ。昨日も「ほら、てにす」といって娘がつくってきたのは、テニスの審判席だった。週末に妻のテニスの応援で見たものをブロックで再現したのだろう。地面から高い所に椅子があり…

彼女らの力も借りて

昨日はとにかく疲れていた。 日曜日に一日中娘と外遊びをした疲れが、まったく回復していなかったのである。会社に行ってもいつもの覇気が出せず、ため息ばかりをついていた。しかも月曜からたっぷり残業をし、家に着く頃には満身創痍であった。 それでも家…

友達と公園で隠れんぼ

昨日、妻のテニスの試合が終わった後の話だ。 昼寝していた娘が目を覚ますと、彼女はまた元気を取り戻していた。私たちが別チームの応援をしているコートの傍らで、彼女は活発に遊びまわり始めた。 面白い形の木の実を見つけ、それをたくさん集める遊びをし…

妻のソフトテニス大会

今日は妻のソフトテニス大会の応援だった。 早起きして出て行った妻を追いかけるように、娘と一緒に会場の公園まで行った。最近新しい遊具ができたという初めて行く公園で、娘は妻のテニスなんてのはそっちのけで、まずはそっちに遊びに行きたがった。 1時間…

高校時代からの友人

今日は高校時代の友人が家に遊びに来た。 別の用事で関西に来て、そのすきま時間で新居を訪れてくれたのだ。以前は関西で有名メーカに務めていた彼だが、数年前にすっぱりと辞め、今では九州の国立大学で職員をしている。 最寄り駅で待ち合わせ、一緒に家へ…

歯磨きはディナーのあとで

娘の歯磨きがすっかり上達した。 前まではブラシを手に、形だけ動かしているような感じだったのだが、最近ではそのブラシがしっかりと歯を捉えるようになった。それも「イー」して前歯を磨き、「アー」して奥歯を磨きと、なかなか様になっている。 いつも一…

きみを膝にのせ本を読む

昨日は午後から半休を取った。 妻の人間ドッグがあったからだ。事前に一番忙しい水曜日だけはやめてほしいと伝えていたはずなのに、その曜日に予約をしてきた妻。曰く、この日を逃すと11月まで空きがなかったとのことだ。 仕方がない。私はそれに向けなんと…

早朝の脱出ゲーム

枕の下に忍ばせたスマホのアラームが鳴った。 私はワンコールのうちにそれを切る。寝ぼけまなこで辺りを見渡すと、妻も娘も変わらずに寝息を立てているようだ。よしよし、まずは第一関門を突破。 娘は夜中のうちに寝転がったようで、私の足の位置で横になっ…

ライオンキング

最近、娘がライオンキングにお熱だ。 先日テレビ放送があったアニメ版を見せたのだが、それ以来ハマってしまったようだ。実写映画の公開に伴い、連日のようにテレビでCMをやっているので、それを見かけるたびに娘は見たいと言うようになった。 「らいおんひ…

楽園ベイベー

常夏の楽園ベイベー ココナッツとサンシャイン・クレイジー 持ってく明日の朝まで summer day oh、oh、oh 罠はまるワンタイム たまんねぇな oh、oh、oh、yeah oh、oh、oh、yeah ワンタイム 久しぶりの仕事がツラくて、現実逃避の思考が働いている。上記のよ…

また明日から日常が始まる

夏季休暇の最終日だった。 特別なことをするでもなく、家の近くの緑地公園に赴き、妻のテニスを応援しながら、娘と遊具で遊んだ。 まるでいつもの日曜日のようだった。これが10連休の最終日とは決して思わないだろう。案の定、私は単なる週末の感覚で過ごし…

高い窓

レイモンド・チャンドラーの『高い窓』を読了した。私がチャンドラー作品を読むのはこれで5冊目となる。いつも期待通りの満足感が得られるので、チャンドラー小説は私にとってはもはや鉄板だ。今回は夏の帰省のお供で連れて行き、帰りの新幹線の中で読み終え…

キラキラのあぜ道

田舎のよいところは、やはり自然が豊かなところだ。 今日も朝食の後で娘と散歩に出かけた。家から少し歩くだけで、ひいじいの畑に到着する。私たちは乗ってきた三輪車をそこに置き、あぜ道をあてもなく歩き始めた。 足元ではバッタが跳ね、カエルが翻った。…

プロフェッショナルな係員

台風により実家への滞在が1日延びた。 昨日は、翌日新幹線が終日動かないというJRの発表を受け、午前中のうちにみどりの窓口へと赴いた。博多駅などの主要駅では人が殺到しそうだったので、敢えて人が少なそうな小さな駅を選んだ。 窓口に着くと3組が順番待…

至福の耳掃除

昨日は友人家族とランチに出かけ、夜には鰻のせいろ蒸しを食べ、なにかと食に関するイベントが多かった。 しかしそんな一日において、私が最も印象に残っているのは、娘に耳掃除をしてあげたひとときのことだ。 耳掃除は気持ちが良い。 自分でもついつい毎日…

妻とふたりきり

昨夜は妻とふたりで岩盤浴に行ってきた。 ばぁばとじぃじの粋な計らいで、夜のあいだ娘を預かってくれ、夫婦だけの時間を作ってくれたのだ。ふたりだけで外に出かけるのは、実に数年ぶりのことだった。 娘連れだと絶対に行けない所、ということで行き先はす…

川遊びとスライダー

長いこと車を走らせ、じいじが川遊びへと連れていってくれた。水源に近い山奥の、水の綺麗なところだ。 川のほとりにテントを張り、水着に着替えると、私たちはさっそく川へと向かった。さすがは夏休み。辺りは子供連れの家族で溢れかえっていた。 そこには…

はじめての梨狩り

昨日は家族3人で梨狩りに行ってきた。 受付をすませ、ビニールハウスの中に入ると、モワンとした熱気に包まれた。辺りに他の客は見あたらず、広大な敷地内は私たちの貸切状態だった。(暑いしね・・) 目の高さに梨がなっているので、ぶつからないよう頭を下…

べったり

妻と娘に17日ぶりに再会した。 再会場所となったのは妻の実家だ。BBQをするために他の親戚も集められており、久しぶりに会う人たちで溢れていた。しかしやはりその中でも、娘との再会が一番熱を帯びたものとなった。 娘は私を見つけるや否や「ぱぱ」を連呼し…

窓越しの蝉時雨

ぱちりとスイッチがはいった。 意外だった。昨夜寝る前まで、休み明けの仕事のことをあれこれと考えていたはずなのに、一睡して目を覚ますと、気持ちはすっかり夏休みになっていた。 ふだん通りにアラームがなり、会社にいく時間に起きた。でも、今日からは…

柴田元幸と9人の作家たち

『柴田元幸と9人の作家たち』を読了した。“ナイン・インタビューズ”と副題がついているとおり、世界的な作家たちとのインタビューが9つ収録されている。聞き手は、大好きな翻訳家である柴田元幸だ。 見開きの左側に英文、右側に日本語訳が書かれており、英語…

アベンジャーズ

週末から昨日にかけ『アベンジャーズ』を観ていた。 新作公開にあわせて少し前にテレビ放送があったものだ。全4作あるうちの前2作を観た。会社帰りのわずかな時間に、ソファに座ってちびちびと楽しんだ。 基本的に私は、激しいアクション映画よりも心に沁み…

憂鬱な朝に

昨日は東京出張だった。 業務改革のヒントをもらうため、関連2社と打合せをしてきた。東京は暑く、人の多さに辟易とさせられたが、目的も果たし、いくつかの収穫を手に大阪へと戻った。 ただ移動疲れもあり、新大阪駅に着く頃には憂鬱な気持ちになっていた。…

こちらあみ子

今村夏子のデビュー作『こちらあみ子』を読了した。 先日芥川賞を受賞し、話題となっている作家だ。連日のようにネット記事が目に入り、読んでいるうちにとても興味を惹かれてしまった。 処女作品で太宰治賞。それを含めた3篇を単行本化して三島由紀夫賞。2…

ナイトメア

離婚した妻が私の友人と再婚していた。 私はそれを知らずにその友人宅まで遊びに行った。食卓へと通され椅子に座ると、妻が麦茶の入ったコップをお盆に乗せ、私たちの元へと運んできてくれた。 私は戸惑いが顔に出ぬよう、なんとか平静を装った。その後、妻…

先輩とのふたり飲み

昨夜は、仲の良い先輩とふたりで飲んできた。 トラブルが起き、てんてこ舞いだったこの1週間。その間、やるべき他の仕事もなんとか残業でこなしつつ、金曜の夜にはフロア移転に向けた力仕事までやってのけた。その後で飲んだ生ビールは、ふだん飲み慣れてい…

潮騒

三島由紀夫の『潮騒』を読み終わった。私にとって初となる三島小説だ。彼の文章には既に魅了されているが、そんな彼がどんな物語を書くのかに興味があった。どの作品から読むかは散々迷ったが、読書をしない妻でさえそのタイトルを知っていたという理由で、…