いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

むすめ画伯

まずはこの絵を見て欲しい。

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昨夜3歳前の娘が描いた絵である。何に見えるだろうか。そう、バイキンマンだ。私が描いたものを真似して、いきなりこれを描いて見せたのだ。

 

これまでも娘はお絵かきが大好きだった。しかし彼女が描くものといえば、マルだったり線だったりという、幾何学的な模様ばかりだった。

 

たとえば「ほら、あんぱんまん」と言って描かれたものでも、そこにはマルが何個か描かれているだけで、題名なしにいきなり見せられても、何を描こうとしたのかさえわからないような代物だった。

 

しかし、昨夜とつぜんに描いたこの絵はどうだろう。

 

しっかり目と鼻と口があり、特徴である2本の触覚(?)もある。色も紫だし、一目見てバイキンマンだとわかる。少なくとも、それだと聞いて見れば、もうそれにしか見えないはずだ。

 

私と妻は突然描かれたこの傑作に対し、興奮を露わにした。妻は記念になるよう画用紙に日付を書き足し、写真に収めていた。そしてとにかく娘を褒め称え、この絵がどんなに凄いのかを力説した。

 

娘自身はこれまで描いた絵との違いを、あまり実感できていなさそうな様子だったのだが、2人から褒められたことで得意げになり、「これもかいたよ」「これもしゃしんとって」と嬉しそうだった。

 

妻曰く、子供の成長は『階段形式』で、ある日突然にぐぐーんと上達するものなのだそうだ。絵においては、昨夜がそのタイミングだったのだろう。

 

それにしても驚いた。妻とは「天才だ」と親バカ騒ぎをして面白かった。ピカソの親の気持ち、わかるわー。