いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

彼女らの力も借りて

昨日はとにかく疲れていた。

 

日曜日に一日中娘と外遊びをした疲れが、まったく回復していなかったのである。会社に行ってもいつもの覇気が出せず、ため息ばかりをついていた。しかも月曜からたっぷり残業をし、家に着く頃には満身創痍であった。

 

それでも家に帰ると妻と娘がいる。それだけが私の救いだ。私は急いで夕食を食べ、みんなと一緒にお風呂に入った。湯船につかると少しだけHPが回復した。

 

前日に思いっきり遊んだのは娘も一緒なのに、彼女はいつも通り元気だった。子供の回復力にはほんとに驚かされる。いつしかお湯の中でふざけだし、私の身体をくすぐりはじめた。逃げる私に娘はニヤリと笑って言う。

 

「くすぐったいだしょ~」

 

まるでスギちゃんの「ワイルドだろ~」の言い方だった。表情もそれと同じだ。私と妻は思わず笑ってしまった。気持ちよく笑ったことでHPが半分ほど回復した。

 

お風呂からあがると、ソファに座りしばしくつろいだ。しかし帰りが遅かったこともあり、もうすぐに寝なければならない。とても残念な気持ちになった。

 

しかしそんな私に妻が近寄ってきた。手にはタオルと小瓶をもっている。久しぶりにアロママッサージをしてくれるというのだ。疲れている私への気遣いなのだろう。私は喜びに包まれながら手のひらを妻に差し出した。

 

ただ手のひらを揉まれているだけなのに、なぜ全身がこんなにも快感に包まれるのか。手のマッサージをやってもらうたびに思うことだ。おそらくは手のひらにいろいろなツボがあり、神経が通っているからなのだろう。

 

私は至福の時間を、半分眠りかけながらに過ごした。このままマッサージをしてもらいながら眠りにつけたら、どんなに幸せだろうかと毎回ながらに思った。

 

妻のマッサージのおかげでHPはだいぶ回復していた。あとは睡眠をとって、栄養をとって、という基本的なことをしていけば完全回復となりそうだ。

 

娘に笑わされ、妻に癒やされ。へとへとで帰った月曜日は、またも家族に助けてもらった。仕事がいま頑張りどころなので、彼女らの力も借りてなんとか乗り切ろう。