いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

お疲れの月曜日

娘が泥のように眠っていた。

 

私は薄闇の中でしげしげとそれを眺めた。起こしてはいけないから手は触れられない。たまに、あまりに動かなくて心配になるが、静かに呼吸はしているようだ。

 

昨日、娘は初めてフルタイムで幼稚園に通った。段階的な通園によりそれまでは半日だけだったのだが、ついに今週から通常時間にまで延長されたのだ。

 

それに伴い、ママの手作りお弁当を持たせて行った。いつも食べるのが遅い娘なのでとても心配していたのだが、なんとひとりで全部食べきったみたいだ。

 

さらに帰宅は、これまではママが迎えに行っていたのだが、今回からはバスに乗って帰る。バス停にまで妻が迎えに行くと、娘はバスに揺られて眠っていたそうだ。

 

初のフルタイム、初のお弁当、初のバス帰宅と、初めてづくしの一日だったが、娘はどれも花丸の出来だった。疲れている様子だったので、夕飯とお風呂も早く済ませると、案の定、夜の早いうちにソファで眠りはじめた。

 

娘を寝室に運び、私もしばらく妻と過ごした後にその隣に横になった。ぐっすり眠っている娘の顔を見つめる。なんだか寝顔まで普段よりもお利口さんに見えた。

 

そして私も静かに目を閉じる。今週から週2回の出社がはじまり、久しぶりの通勤で疲弊していたのだ。週の初めから疲れたが、不思議と嫌な気持ちではなかった。