いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

刺激的な日

昨日は発令を受けた。8月に部署異動をする。

 

内示で課長から異動先は事前に聞いていたが、発令を受けとる際には兼務として別のプロジェクトへの参画も告げられた。思わず「え、なんすかそれ」と漏らし、発令者の幹部を笑わせてしまった。

 

なかなかイカツイ名前のプロジェクトだったが、後で話を聞いたところでは既にピークは過ぎており、そんなに心配しなくても良さそうだった。ちょっと一安心。

 

発令を受けた隣のビルだったので異動先の部署にも挨拶に行った。同じフロアには前職の職場もあり、顔なじみも少なくなかった。いろんな人と話をし、楽しかった。

 

直属の上司となる人も、同じタイミングで転入してくるそうだが、電話をした限りではなかなか良い人そうだった。「めちゃめちゃ期待してるから!」と発破をかけられたが、素直に嬉しく、頑張ろうと思えた。

 

本社ビルだったので、各フロアには知り合いが多かった。お世話になった先輩や同期にも挨拶に行く。そこで久しぶりに話した同期との会話が心に残った。

 

彼はここ4年間、数少ない重要ポジションのひとつについていた。当然昇格していると思い異動先を尋ねてみると、なかなか珍しい子会社の名を告げた。彼のキャリアから予想していたような有名部署ではなかった。

 

そこで更に話を聞いてみると、なんと彼は今回昇格をしていなかったのである。彼は「昇格」と「やりたい仕事」を天秤にかけ、後者の方を選んでいたのだ。彼は希望の子会社に行けなければ辞める、とまで人事に宣言をし、昇格を放棄してまで希望を通したようだ。

 

それを語る彼の顔はとても清々しかった。サラリーマンは出世ゲームを愉しむものとしか捉えていない私とは謂わば真逆である。彼のことを更に見直した。それぞれ歩む道は違うが共に後悔のない生き方ができればいいな。

 

職場のビルへと戻ってからは、フロア全体にマイクで挨拶をし、その後は過去お世話になった先輩や元上司に電話をかけて挨拶をした。皆さん、私の次の異動先についても色々と教えてくれて、言葉は違えどもそれぞれに激励をしてくださった。

 

いろいろと刺激的な一日だった。やる気が漲っている。