いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

退職への道⑥

今週は退社・入社関連手続きのピークだった。

 

現在の会社でついに決裁が取られたのか、一気に退職関連の対応書類が届いたのだ。同時並行で入社手続きもしていたので、一時てんやわんやの状況となった。

 

比較すると、転職先の会社の入社手続きは実にスマートであった。多くの情報を提供しなければならないが、その全てがデジタル、システム上で完結した。

 

雇用契約書ですら電子署名で締結し、紙の書類への記載や郵送等は皆無であった(入社後に原本提出が必要となる源泉徴収票等は除くが)。依頼も段階的に来て、先の依頼事項も予告してくれるおかげで、どれも依頼日の翌日には余裕を持って済ませられた。

 

雇用受け入れ前の健康診断も早々に実施でき、ついでに勤務ビルも外から確認してきた。とはいえ入社後のスケジュールも送られてきたのを見る限り、しばらくは出社することはなさそうだけれど。

 

かたや現会社の手続きである。こちらは対照的にほぼ全てが紙での郵送が必要であった。何度も同じ事項を手書きで書かせられ、判子を押し、何度も郵便局へと行く必要があった。

 

さらには会社メールでの申込しか受け付けなかったり(年休消化中なので会社端末は使うたび許可申請が必要なのに)、中途半端にマクロを組んだExcelを使ってエラー続きだったりで、無駄に時間を使わされた。

 

またそれぞれの依頼が別の窓口から届くので、手続きの全体像がわからなかった。あとは何をしなければならないのか、あの対応はどうすればいいのか、段取りよく進めることができず、ストレスが溜まった。

 

それでもなんとか今週で依頼事項をやりきり、色々と聞き回って残りの対応事項も把握した(と思っている)。そして今日、正式に発令も受け、お世話になった方々や、業務の関連先メンバに挨拶の連絡をすることができた。

 

(ちなみに発令の日時連絡も急だったので都合が合わず、リモートになった。前もって教えてほしかった)

 

大好きな、本当にお世話になった方々には、ひとりひとり直接メッセージを送った。皆それぞれに返信や電話をくれ、来週以降に直接会う約束なども交わした。

 

そういう意味では、たしかに古くさくて、いけてないところも多々あるのだけれど、優しい人が多い暖かい会社ではあった。私個人としても、本当に人には恵まれた10年だったなと改めて思うことができた。

 

来週、残りの手続きと挨拶回りをするため、約3ヶ月ぶり、最後のビル出社をする予定である。有終の美を飾れるよう、背筋を伸ばしてしっかりと対応したい。