いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

ボクらの終わりなき旅

昨日は研修終わりに友人と飲みに行った。

 

梅田で待ち合わせたのだが、友人の仕事が長引き2時間ほどの待ち時間が生じた。私は本屋を4店舗ハシゴした後、一番気に入っている本屋で(椅子に座って棚にある本が読めるのだ!)本を読んで過ごした。なんとも楽しい待ち時間であった。

 

友人と合流すると、当てもなく梅田の飲み屋街へと向かった。男ふたりで飲む、ということで安さが売りの居酒屋へと入る。そこに2時間滞在し飲み食いをした。

 

仕事あがりで「オン」の状態にある友人との会話は、ビジネスや自己啓発といったような堅い話からはじまった。次第にくだけた話や家族の話も入ってくるようにもなったが、結局は「今の自分を次に向けてどう高めるか」という話へとふたたび戻っていった。

 

友人は昨年うちの会社から外資系コンサルに転職し、日々忙しくしながらも、夜はビジネススクールに通って自分を高めている。そんな彼は、将来フリーランスに近い形で働くことを目指しており、それゆえに「人脈を広げる」ことが目下の課題らしい。

 

一方で私も、これからのキャリアについての話をしていくなかで、あぶり出された今後の課題は「社内での人脈を広げる」ということであった。「総括」という立場でキャリアを積むことになるなら、人脈のあるなしが仕事のスピードと質に関わってくるからだ。

 

レベル感は違えど、ふたりとも同じ課題を抱えているというのが面白かった。どちらも新しい人とゼロから関係をつくる作業を億劫と感じてしまうタチのため、お互い頑張ろうといって、今の自分からの脱却を誓い合った。

 

お互いに鼓舞しあい、気分がよくなった私たちは、その後カラオケ屋へと入り、声が枯れるまで懐かしの曲を歌った。腹を割って話をした後だからか、最後に歌った「終わりなき旅」の歌詞が妙に心に沁みた。

胸に抱え込んだ迷いが

プラスの力に変わるように

いつも今日だって僕らは動いてる

嫌な事ばかりではないさ

さあ次の扉をノックしよう

もっと大きなはずの自分を探す

終わりなき旅

今後もお互い切磋琢磨していこう。そう言葉を交わし、駅で別れた。私の中に「刺激」と「和み」が心地よく同居していた。いい友人をもったな、と改めて思った。