いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

ぱぱ、くいしんぼう

最近、娘がよく口にする言葉がある。

 

「もう、ぱぱくいしんぼう」

 

やれやれなんだから、といった表情でこのように言う。しかし娘はその使い方を少し間違えているみたいだ。

 

昨夜遊んでいるときに言われたのはこんな場面であった。チョロQ型の車のオモチャを渡され、それを走らせブロックにぶつけるように指示された私は(どんな指示やねん)、それを素直に実行した。

 

しかし娘は「ちがう、ちがう」と慌てて言い、「ここでじゃなくて、あっちで」とダメ出しを食らった。その後で冒頭の「くいしんぼう」の台詞を口にしたのである。

 

つまり「うっかり屋さん」というニュアンスで使っているように思われる。また別の場面での使われ方を鑑みるに、「よくばり屋さん」という意味でも使われている。

 

なんだか今勉強中の英単語でたまに出てくる「多義語」みたいだ。ひとつの言葉が色んな意味を持っている。

 

それでも、娘から「まったくう」といった感じで「ぱぱくいしんぼう」と言われると、少しだけ嬉しいのであった。思わず「えへへ」と頭を掻いてみたりしている。