なぜこれほど彼に惹かれるのかは、自分でもうまく説明できない。でも彼が話に登場し、活躍する様を見るだけで、なんだかとても心弾むのであった。
性格や能力、ルックスにいたっても、ジンベエは自分とは全く異なる。普段なら、知的で飄々としたキャラクターを好きになる傾向の強い私なのだが、ことジンベエに関していえばそれが当てはまらない
妻に話すと彼女も意外そうだった。真逆だからこそ惹かれているのかもね、と言った。そうなのかもしれない。
仁義に重きを置き、信念を貫き、己を顧みずに仲間のために身を捧げる。優しくて力持ち、それゆえ仲間達からの人望も厚く、実力もあって常に威風堂々としている。
語れば語るほどに魅力的なキャラクターだ。自分が持っていないものを余りに多く彼は備えている。自分もいつかこんな『漢』になりたい。そんな憧れの想いから、私は彼に惹きつけられているのかもしれない。
もちろん彼以外の『麦わらの一味』のことも私は大好きだ。というか、あの一味全体のバランスにこそ、私は強く魅せられているのだと思う。船長のルフィと、それを信じて支える個性豊かな仲間達。その絆が好きなのだ。
今の悲劇的な世界状況に彼らが立ち向かうのなら、はたしてどうするのだろうか。ウイルスという見えない敵との戦いの最中、ふと、そんなことを考えてしまった。