いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

俺の芝

ベランダに芝生を敷いた。

 

それ以来、ことあるごとにベランダに行ってしまう。陽が差してきたな、と思えばガラス戸を引いて外に出て、芝生の上にごろんと横になる。

 

ここ最近は天気もいいので、それが最高に気持ちよい。母親のお腹にいる胎児のように、好き勝手に手足を伸ばし、思うがままにゴロゴロする。

 

そんなとき「俺の芝だあ」と思うのであった。自分だけの特等席。公園の芝生だとそんな風には思えない。もちろん、私だけではなく家族の芝でもあるのだけど。

 

昨日も朝から芝生の上で、娘とドーナツ屋さんごっこをして遊んだ。昼ご飯はチャーハンと餃子を焼き、それもベランダで食べた。昼食後も妻とゴロゴロとひなたぼっこ。夕方には音楽を流し、娘と一緒にそこで踊った。

 

ベランダのおかげで、まったく息苦しくない穏やかな一日を過ごすことができた。ただベランダの改造はまだまだ道半ばで、現在追加のタイル(芝生とウッドデッキ)を注文しているところである。連休中に届くといいな。

 

今でもこんなに寵愛しているのに、完成した暁にはどうなるのだろうか。そんなことを思いながら、今日もまたおもむろに外に出て『俺の芝』にごろんと横たわる。

f:id:pto6:20200430093017j:image