いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

だっこ

「ぱぱ、だっこ」

 

仕事終わりに目が合った息子に言われた。立ち上がり両手を無防備に広げている。ひょいと抱き上げて、ぎゅっと抱きしめる。彼はいつ抱きしめても、太陽を浴びた布団のようないい匂いがする。

 

なんで子供はこうも頻繁に抱っこを求めるのだろうか。思えば少し前には就寝前の娘にも抱っこを求められた。風呂上がりの娘は、女の子らしい甘い香りに包まれていた。

 

子供が抱っこを求めた時にはできる限り応えてあげなきゃいけない、と何かで教わった気がする。それで愛情を確認できるだとか、なんだとか。

 

まあ、そんな教えを知らなかったところで、我が子かわいさで抱っこしないという選択肢はないのだけど。

 

ちなみに、子供ほどではないにせよ、妻からも一日になんどか抱っこを求められる。外出の前や夕食を作る前など、気合をいれるときが多いように思われる。

 

もちろん、こっちの抱っこも断るわけがない。