いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

父のスマホをコンサルティング

ほぼ仕事をやっている感覚だった。

 

父のスマホデビューに向け、どの会社のどのプラン、端末が良いのかの情報を集め、体系的に整理して、結論を出そうとしていた。

 

昨夜も深夜まで情報を集め、今朝も早い時間に目を覚まし、父らに説明するための資料をまとめた。私のコンサル力(相談に対して合理的な結論出し、それをわかりやすく説明する力)を示す上でもいい機会だったので、半端な仕事をしたくはなかった。

 

ページにして3枚の資料を手書きでまとめ、両親と妻が起き、聞く体勢が整った後に説明を始めた。

 

まずは各社の各ブランドをカテゴリ分けして、体系的に整理した資料を説明した。それぞれにどんな特徴があり、どのような人が恩恵を受ける料金体系なのかを説明する。そして父の年齢、使い方を考慮すると、どこが候補になり得るのかを。

 

そこで概観を掴んでもらった上で、続いては具体的に候補となるプランの説明をする。この場合はこっち、こうする場合はこっち、とふたつの候補を具体的な料金と内訳に触れながら説明する。

 

最後は端末。父はiPhoneを希望していたので、購入方法の候補と、それぞれのメリットデメリット、そして結論としての判断方法を述べ、結論を示す。

 

説明後、父、母、妻から称賛を浴びる。なんてわかりやすいのだという賛辞である。私自身、今回調べてみて、現代のケータイプランの複雑さに驚いていたので、その袋小路に両親が入り込むことを防げたことを、まずは嬉しく思った。

 

さらに話の繋がりから、固定回線の話となる。最終的にはそこまでを含めた判断も必要となるからだ。父たちは来月、引っ越しを予定しているのだが、引っ越し先の物件の光回線の設備状況が現状不明であった。

 

乗り掛かった舟なので、その問題についても解決に乗り出す。母に物件の関係者にいくつか電話をかけてもらい、途中で私が受け継ぐ形で情報を集めていった。最後は候補の会社に連絡を入れ、該当するエリアの設備状況を確認するに至った。

 

その結果も踏まえて、父のスマホだけでなく、母のケータイ、新居の光回線、固定電話の方向性までをすべて結論づけた。ミッションオールクリア。父と母の顔は実に晴々としていた。

 

私も生業ともしている得意分野で、両親の役に立てて喜ばしかった。またこれ以上ないほどにコンサル力を示すこともでき、転職後の手応えを嬉々として語っていた私の言への確固たる裏付けにもなったであろう。

 

それにしても、仕事のような本格的な調査と整理を行ったので、日曜日だというのに本当に疲れてしまった。でも親孝行ができたようなので、僥倖である。