いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

七五三の前撮り

昨日は、写真館で七五三の前撮りをしてきた。

 

娘は終始お利口さんだった。撮影前、ひとり鏡の前に座らせ、髪のセットとお化粧をしてもらった。そこでも娘は大人しく振る舞い、スタイリストさんとにこやかな笑顔を交わしながら、華麗なる変貌を遂げていった。

 

髪型はお団子をふたつ作るようお願いしていた。しかしそこはプロ。ただのお団子にはせず、ロッドと櫛を駆使し、綿飴のようなお団子スタイルをつくってくれた。

 

多少髪を引っ張られるので、娘も途中、険しい顔をした際もあったのだが、「綺麗は我慢」を既に心得ているような女の顔を浮かべ、ひとことも弱音をはかなかった。

 

化粧の際も、チークを軽くまぶし、リップブラシで口紅を引いたのだが、いずれもスタイリストさんの言われるがまま動き、鏡の中の自分を神妙に見つめていた。

 

とくに口紅を引く際、薄目で唇を突き出す様がとても可愛らしく、メイクアップされた娘には、いつも以上に惚れ惚れとさせられてしまった。

 

その後は、妻とお揃いの着物を着て、ついに撮影だ。ちなみに妻の着物姿も久しぶりに見たのだが、相変わらず綺麗だな、と思った。和服姿の映える、日本人らしい顔つきをしているのだ。妻の表情からも嬉しさが伺えた。

 

撮影はカメラマン含め3名のスタッフさんと行った。皆、子供の笑顔を引き出す術を心得ており、撮影はこれ以上ないほどスムーズに進んだ。娘は上手にポーズをとり、弾ける笑顔を連発してくれた。すべてはスタッフさんのおかげだろう。プロは凄いなと、心から感心した。

 

撮影が終わり、いくつかの写真を見せてもらった。どれもよく撮れており、やはり自分たちで撮ったものとは一線を画すクオリティだった。

 

これまで別の写真館での悪い印象を引きずっていたのだが、今回の撮影でそれが一掃された気持ちになった。

 

また何かの節目には、ここで写真を撮ろう。ちなみに撮影後、娘は疲れ果てたのか、私の胸で2時間も眠った。