いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

クリスマス舞台劇

娘が大きな口を開けて、一生懸命に歌っていた。

 

今日は朝から幼稚園のクリスマス祝会。毎年舞台があったものの、コロナのせいで保護者の参加はひと家族一名に制限されていた。

 

ゆえに私は、妻の撮った映像や後日届くBlu-rayでのみ娘の舞台を観ていた。しかし今年はふたりまで参加が可能となり、さらには2歳以上の子供は舞台鑑賞のあいだ託児してくれるとのことであった。思う存分、舞台を見つめることができる。

 

そんなわけで開演前から並び、めでたく好位置で舞台を鑑賞、撮影できることとなった。演目の途中で前列の交代があり多少ヒヤヒヤしたが、賢く動いて、娘の出番においては最前列を確保することができた。

 

年少、年中のときの映像では、笑顔でママに手を振る場面が多かったが、今回は終始真剣な表情でキビキビ動き、優等生風に振る舞っていた。機嫌が悪いようにも見えたが、後から聞くと緊張していたのだという。

 

やはり年長さんにまでなると、そのような感情も芽生えるのだなと、彼女の3年間における成長を感じた。歌もダンスも、セリフもどれも上手だった。またクジで選ばれた劇の役も、彼女の希望通り主役級のもので、最後の大トリで娘が登場するのも、やはりなんだか誇らしかった。

 

最後の幕が閉じるまで、彼女は結局笑顔を見せずに真剣な表情のままだったのが、少し物足りなさを感じたが、劇や歌の出番はどれも立派な振る舞いをしており、親としての感慨を味わせてもらった。

 

小雨が降る中、家族みんなで歩いて家まで帰った。彼女を褒めてあげながら撮影した動画を見せると、ハニカミながら嬉しそうに自分の晴れ舞台を見つめていた。そんな表情を舞台上でも見せてくれれば良かったのに、とも思ったのだが、それができないのが緊張状態というものだ。

 

ちなみに息子も、私と妻から離れるのは生まれて初めてとなる託児だったが、経験豊富な幼稚園の先生たちのおかげで、立派に集団生活を過ごせたようだ。泣いたのは最初だけだったらしい。

 

ただ迎えにきた私たちを見るとすぐに駆け寄ってきた。また置いていかれるのでは、と不安そうに眉でハの字を作っていた。それでも来年からプレ幼稚園に通う予定の彼も、なかなか上々な最初の一歩を踏み出したといえると思う。

 

昼からは少し遊び、軽く昼寝、娘と工作やピアノをして、夕食には宅配ピザを頼んだ。暖かい一日だった。