いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

自慢の娘

今日は親としてとても嬉しいことがあった。

 

妻が娘の同級生のママからお礼を言われたのだ。娘がその同級生の子に優しい振る舞いをしたらしい。

 

その子はクラス替えがあって以降、新しいクラスに入るのが嫌で、よく泣くようになった。そんなとき娘が彼女に寄り添い、手を取り優しく励ましながら、クラスへと連れて行っているとのことなのだ。

 

そのような娘の優しい行動を、自分の子伝いに聞いたママさんが、わざわざ妻のところまで来てお礼を言ってきたらしい。おかげでその子は幼稚園に通えており、とても助かっているのだと。

 

私はその話を聞いてすぐに、娘が甲斐甲斐しく友達の手を引き、教室へと連れて行くその姿が目に浮かんだ。彼女は私たち家族に対しても妙に優しく、母性あふれる言動をよく取っているからだ。

 

私はとても嬉しいと同時に、娘をたまらなく愛おしく感じた。なんとも誇らしい。一番大切にしてほしいと考える『思いやり』の部分が、こうして人から感謝されるほどに育っているとわかったのだ。

 

私は娘のことを褒め、抱きしめた。ただ娘はなぜパパがこんなにも喜んでいるのかと、ポカンとして表情を浮かべていた。また頬がゆるむ。彼女からしたら友達に優しくすることは当たり前のことなのだろう。お利口なことをしているという自覚もなく、自然体でそのような行動がとれているわけだ。

 

親としてこんなに嬉しいことはない。願わくば、ずっとずっと人に優しくできる娘でいてほしい。ちなみに、娘は今日スイミングスクールのテストにも合格した。そんな彼女をお祝いするため、夕食後は皆でオヤツを食べ、娘の大好きなゲームで遊んだ。