いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

イジワルを受ける娘

娘がクラスメイトからイジワルをされている。

 

イジメとまではいかないが、今日はタチの悪いイジワルで泣かされてしまったようだ。看過できない。

 

妻がスイミングスクールに連れていくため、金曜だけは幼稚園にお迎えに行く。その際、担任の先生から泣かされたことを聞いたらしい。その後、本人からも経緯の詳細を聞いてみると、なかなかに陰湿なイジワルを受けたことがわかった。

 

ただ本人はいつものように引きずってはおらずにケロッとしている。悲しかった出来事としては捉えているが、別に特別なことだとは思ってないらしい。

 

しかし、少し前からその兆候を感じとっていたという妻は、泣かされたという決定打を受けて、静かなる怒りを燃やしていた。私もそんな妻から話を聞いて、ことの深刻さに気付かされていった。

 

嫌なことされたらお友達にも言い返してもいいんだよ。そう妻が娘を諭してみても、「だって、つよくいったら、おともだちがかわいそうなんだもん」。後付けの言い訳なのかもしれないが、イジワルな友達のことさえ気遣う娘の優しさに、胸が痛んだ。

 

娘はお調子者だし無邪気で幼いため、同級生の中に見下すような子がいたとしても不思議ではない。ただ何も迷惑をかけたわけでもなく、邪魔をしたわけでもないのだから、わざわざイジワルをしに娘に近づいてこなくてもよいではないかと思ってしまう。

 

妻は娘の今後のことも考え、イジワルされることを当たり前だと受け入れてしまわぬよう、少しずつでも言い返せる強さを身につけさせたいと考えているようだ。ただすぐには無理なため、先生にもお願いし、少し気にかけてもらい、娘がその強さを身につけるためのサポートをお願いしてみると言う。

 

私も大いに賛同した。我が子可愛さからくる厄介なお願いかもしれないなと自覚はしつつも、私たちができることといえば、親として真剣に問題視していることを、先生に伝えることくらいしかないのだ。

 

妻が娘を守ろうと真剣に考え覚悟を持って行動しようとするその姿勢に、子供に対する深い愛情を感じた。心強いパートナーだ。改めて信頼感を深めた。