いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

オーダースーツ作り

友人とオーダースーツを作りに行った。

 

スーツを作りに行くのはかなり久しぶりであった。転職先の仕事も基本的にはリモート勤務なのだが、社外の人と会う機会が今よりも増えるので、勝負スーツを一着くらい持っておこうと考えたのだ。

 

その友人もちょうどスーツを買い替えたかったとのことだったので、一緒に作りに行った。ついでにタワーマンションの自宅に家族みんなでお邪魔した。お勧めのうどん店で美味しい昼食を取り、妻と子どもを友人宅に残し男二人でスーツ店へと向かった。

 

友人が探し予約をとってくれていたその店は、オーダー専門店であった。小さな店の中はお客さんが溢れ、なかなか繁盛している様子であった。

 

予約のおかげですぐに採寸にはいれた。手際よく身体中のサイズがメモされていく。以前スーツを作ったときもそうだったが(数年前である)、やはり私の巻き肩はなかなかに激しいらしく、考慮した形を選ばなければ、変な皺ができてしまうようだった。

 

試着によりジャケットの種類はすぐに決まった。どうやら私はブリティッシュなスタイルが好みのようだ。確かに憧れのスーツ姿といえば007のダニエル・クレイグなので、妙に納得してしまった。

 

採寸が終わると次は生地選びに進んだ。大量の生地が置かれてあり、果たして選べるのだろうかと心配だったが、価格帯別に生地を並べてもらい、その質感の違いを把握した上でまずは価格帯を決定した。

 

その後は、決めた価格帯における欲しい色(今回はネイビーだ)の生地を見繕ってもらい、その中からもっともイメージにあったものを選んだ。担当の方に、ブリティッシュ系が好きみたいだと伝えてみると、生地もそれにあった生地(イギリス産の厚めでしっかりしたもの)をチョイスしてくれた。

 

これまでスーツに拘りをもったことはなかったが、今回で生地の産地や価格帯による質の違いを実感できたので、学びの多い時間であった。ボタンや裏地も選び、完成は3月の頭だという。完成品を羽織るのが今から楽しみである。

 

友人宅に戻ると、妻と娘たちがクッキーを作っていた。子ども同士も三人で仲良く遊んでいて、見ていてとても微笑ましかった。友人との会話も楽しくて、ついつい夕方まで長居してしまった。

 

スーツが完成したら、友人と一緒に取りに行く約束をしたので、その際にはまた家族で遊びに行こう。