いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

ナマケモノの隣りで

ソファの肘掛けに腕を乗せ、そこに頭を乗っけて息子が眠っている。隣に座りそれを眺めていて、まるでナマケモノのようだと思った。

 

今日も定時で仕事を切り上げた。嵐の前の静けさ。来週からはまたマックス残業の日々が確定している。月の残業時間の上限も意識して、定時で上がれる日は上がるようにしなければ。

 

仕事終わり、妻の提案で皆で外に出てみた。マンション下のキッズルーム前で娘の同級生と出くわす。家族揃って出掛けようとする我々をみて、ひとりの女の子が「なんでパパがいるの?」と驚きの声をあげていた。平日の夕方に私服のパパがいるなんて。プー太郎だと思われたかもしれない。

 

マンション前の広場で娘と追いかけっこ。彼女は足が速くなりたいらしい。何度も勝負を挑んできた。小さな身体のわりには足が速く思えるが、同級生達と比べるとどうだろうか。最後の最後で娘が転んでしまったが、総じて楽しい時間を過ごせたと思う。

 

妻の美味しい夕食をいただいた後は、娘の部屋で『くみくみスロープ』で遊んだ。自由にスロープを組み立て、ボールを転がす遊びだ。娘は組み立てるのがずいぶん上手になって、できあがったスロープは分岐あり、ジャンプあり、回転ありの、なかなかに見応えあるものになった。

 

このオモチャで遊んでいると、いつも終盤は私のほうが夢中で球を転がしてしまう。複数の球を一気に放つと、それぞれが別のルートを辿り、ゴールに流れていく。ときにはコースアウトする球も現れ、転がす度に違う結果となるので面白い。

 

規則的で不規則な末路を辿る彼らから、いつのまにか目が離せなくなる。転がる音も小気味よく、無心で作業ができるのでなんだか癒やされるのだった。

 

娘とシャワーを浴び、息子の身体も洗った。明日も幼稚園のある娘はひとり就寝し、息子も冒頭に書いたように隣で寝息を立てている。

 

読書をして、少しだけ転職用の資料を作って。就寝前に落ち着いたひとときを過ごすこととしよう。